“靫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆき57.1%
ゆぎ28.6%
うつぼ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武士たちは、こわごわちかづいて見ると、高麗錦(こまにしき)、呉(くれ)の綾(あや)、倭文織(しずおり)、縑(かとり)、楯(たて)、矛(ほこ)、靫(ゆき)、鍬(くわ)などのたぐいで、いずれも権現から紛失した宝物であった。
それから左手をさし伸べて、天(あめ)の羽羽矢(はばや)の靫(ゆぎ)を取つた。最後に両足へ力を入れて、うんと一息に立ち上ると、三本の桷を引きずりながら、雲の峰の崩れるやうに、傲然と宮の外へ揺るぎ出した。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いよいよ道誉が配流(はいる)されて行く日を見れば、その行装など、日ごろの物見遊山とも変るところはなく、従者三百騎は、例の伊達(だて)すがたに猿皮の靫(うつぼ)をかけたり、鶯籠(うぐいすかご)やら酒肴(しゅこう)の重箱(じゅうばこ)をたずさえたりして
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)