“箙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えびら88.5%
ふく3.8%
やなぐい3.8%
エビラ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義仲と共にあった今井四郎兼平、しばし敵陣を睨むと、やおら背のえびらより鏑矢かぶらやを取り出し、その中に火を入れて弓につがえた。
両軍相争い、一進一退す、喊声かんせい天に震い 飛矢ひし雨の如し。王の馬、三たびきずこうむり、三たび之をう。王く射る。射るところの、三ふく皆尽く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いずれも刺青ほりもので肉体を飾りそのある者は鳥の羽根を附け、そのある者は髑髏どくろを懸け、そうしてほとんど一人残らず毒矢を入れたやなぐいを負い、手に半弓を握っている。
エビラ、槍鉄砲ヲ立テ、葬礼ノ場ニハ秀吉分国ノ徒党ハ云フニ及バズ、諸侍、悉ク馳セ集リ、見物ノ輩、貴賤雲霞ウンカノ如シ——
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)