“やなぐい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡籙55.6%
胡簶22.2%
梁杭11.1%
11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の方の壁の傍には、張った弓をかけ、下へ立てた胡籙やなぐいに十本ばかりの矢が入れてあった。
庭の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
津の父も、和泉の父も、狩衣かりぎぬはかま烏帽子えぼし、弓、胡籙やなぐい太刀たちなどをその棺に入れ、橘の姫の美しさに添うようにした。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
右大将は羽振りのよい重臣ではあるが今日の武官姿のえいを巻いて胡簶やなぐいを負った形などはきわめて優美に見えた。
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それにかこまれて、沙金しゃきんは一人、黒い水干すいかん太刀たちをはいて、胡簶やなぐいを背に弓杖ゆんづえをつきながら、一同を見渡して、あでやかな口を開いた。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「ならば、そこの川洲かわすへお上がりなされませぬか。しばし、梁杭やなぐいにお舟をつないで」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土人の姿がチラチラ見える。いずれも刺青ほりもので肉体を飾りそのある者は鳥の羽根を附け、そのある者は髑髏どくろを懸け、そうしてほとんど一人残らず毒矢を入れたやなぐいを負い、手に半弓を握っている。