“纓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えい46.7%
ひも33.3%
おいかけ6.7%
ふさ6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罵声ばせいが子路に向って飛び、無数の石や棒が子路の身体からだに当った。敵のほこ尖端さきほおかすめた。えい(冠のひも)がれて、冠が落ちかかる。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
この高い冠り物には無論ひもが付けてあつて、それを顎下でしつかり括り付けます。蒙古の女は馬に乘ります。小さい時分から馬乘りの稽古をします。
元時代の蒙古人 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
寵姫は、叫ぼうとしたが、じっとこらえて、その武将のかんむりおいかけをいきなりむしりとって、荘王の側へ逃げて行った。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白羊羅紗はくようらしゃの角を折った范陽帽子はんようぼうしには、薔薇ばら色のふさをひらめかせ、髪締めとしている紺の兜巾ときんにも卵黄らんこうの帯飾りをつけている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてその矢は、関羽のかぶとを、ぷつんと、見事に射止めていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)