“お”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
7.2%
6.3%
5.5%
4.5%
4.4%
4.4%
4.3%
4.1%
3.7%
3.5%
(他:2833)52.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何事をいてもすぐに飛んでまいるに、長二は三吉の口上を聞いて喜ぶどころか、不機嫌な顔色かおつきで断りましたから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
上田へ来て見ると、都会としての規模の大小はさてき、又実際の殷富とみの程度はとにかく、小諸ほど陰気で重々しくない。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今しもくわをかついて帰りかけた若い夫が鍬を肩からろして、その上に手をのせて、静かにジット首をうなだれています。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
西のほうはもう格子がろしてあったが、迷惑がるように思われてはと斟酌しんしゃくして一間二間はそのままにしてあった。
源氏物語:20 朝顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
これ普通ふつう塲所ばしよなら、かゝる死地しちちても、鐵車てつしやをば此處こゝ打棄うちすてゝ
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
雨はだんだんみつになるので外套がいとうが水を含んでさわると、濡れた海綿かいめんすようにじくじくする。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と言懸けて、お兼は、銀煙管ぎんぎせるを抜くと、逆に取って、欄干の木の目を割って、吸口の輪を横に並べて、三つした。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ソレかねくあらんと、其處そこ遁路にげみちこしらく、間道かんだう穴兵糧あなびやうらう
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「二か月ですって、まあかわいそうに、あなたぐらいの年ごろに、どうして独りぼっちき去りにされるようなことになったの」
伝吉はたちまち枡屋ますやわれ、唐丸とうまるまつと称された博徒松五郎まつごろう乾児こぶんになった。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
魯の昭公は上卿じょうけい季平子きへいしを討とうとしてかえって国をわれ、亡命七年にして他国で窮死きゅうしする。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「いや、それよりも始めから、捨てられる心算つもりると申した方が、一層予の心もちにはふさわしいように思われる。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
内弟子に参って惣領そうりょう新五郎しんごろうと云う者をうちへ呼寄せて、病人の撫擦なでさすりをさせたり
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あさになって野鴨達のがもたちきてみますと、見知みしらないものているのでをみはりました。
それがうたわると、にぎやかなわらごえこってたのしそうにみんながはなしをしています。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
宗任むねとう牛車うしぐるまいながら、今夜こんやこそ義家よしいえころしてやろうとおもいました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
すると為朝ためとものために大島おおしまわれた役人やくにんがくやしがって、あるときみやこのぼ
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
うつくしい蠱惑こわくちてせることだらう! れるな、にごるな、まよふなと
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
わざわいしまでもいいからいってみたい。」といって、まれにはふねしていくものもありました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
主人の左の手の拇指おやゆびが本の間にはさまったままであるところからすと奇特にも今夜は五六行読んだものらしい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「居ないようだネ」と警部が云いました。その声からして大分だいぶ落着おちついてきたようです。「では全員集まれッ」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
で、その存在そんざいをたしかめると、安心あんしんしたやうにまたすぐあなところりてた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
丁度ちやうど、その砂山の上に来た時、久米くめは何か叫ぶが早いか一目散いちもくさんに砂山をりて行つた。
微笑 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かくて童は、母上の脇をひねりて、さて母御の上をも、又その童の鬚ふるやうになりて、迎へむ少女の上をも、と歌ひぬ。
おもしろきをばなきそ古草ふるくさ新草にひくさまじりひはふるがに 〔巻十四・三四五二〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
十五にして苦海にち、それより浮沈隆替の跡は種々に異なれども、要するに色を売る歴史のみにして、恋を談ずる者にあらず。
俳句は享保に至りて芭蕉門の英俊多くは死し、支考、乙由おつゆうらが残喘ざんぜんを保ちてますます俗につるあるのみ。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
中等以上のラマですと、その方法書を自分の侍者に書かせてラマ自身に実印をし、そしてその書面を尋ねに来た人に渡すです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
自然のいと大いなるしもべにて、天の力を世界にし、かつ己が光をもてわれらのために時をはかるもの 二八―三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
人気にんきは荒かった。彼は押されているうちに斜面しゃめんすべって、避難の市民の頭のうえにちそうになった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これを書く時、涙は紙上にちてまだらをなし、われは心の中に答書の至らんこと一月の間にあらんことを祈るのみなりき。
かれあたまから囚人しうじん姿すがたじゆうふてる兵卒へいそつかほなどがはなれずに
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あいする親族しんぞくの六さい幼女えうぢよひ、玄子げんし器具きぐなどかつ
道衍の卓敬にける、私情の憎嫉ぞうしつありて、方孝孺に於ける、私情の愛好あるか、何ぞ其の二者に対するの厚薄あるや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そうして僕は、この道場にいて六箇月間、何事も思わず、素朴そぼくに生きて遊ぶ資格を尊いお方からいただいているのだ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
二郎じろうは、それをくと、なんだかしいようなのうちにも、ひとつのさびしさをかんじたのであります。
遠くで鳴る雷 (新字新仮名) / 小川未明(著)
って、名残なごりしそうにかえっていきました。金太郎きんたろうはおかあさんのまえをついて、
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
――何でも古い黄八丈きはちじょうの一つ身にくるんだまま、の切れた女の草履ぞうりを枕に、捨ててあったと云う事です。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
小供たちはその球根を掘り起して、つないで、珠数じゅずなぞらえて、石地蔵のくびに掛けてる。
列伝れつでん第七十太史公たいしこう自序の最後の筆をいたとき、司馬遷はったまま惘然ぼうぜんとした。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
警戒々々……そんな時には医者の言葉を守ってすぐに筆をく。そのかわりあくる朝は誰よりも早く起きて仕事にかかるのである。
健康と仕事 (新字新仮名) / 上村松園(著)
そして中央まんなかところがちょっとまがって、ななめにそとるようになってります。
このとき、おじいさんはまだいのちがあるかどうかと、まゆをひそめてえだなどをってしらべていましたが、
おじいさんが捨てたら (新字新仮名) / 小川未明(著)
お国はまだ何やら、寝ぼけ声で話しかけたが、後は呻吟うめくように細い声が聞えて、じきにウトウトと眠りにちてしまう。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お増は長く床のなかにもいられなかった。そしてひとしきりうつらうつらと睡りにちかかったかと思うと、じきに目がさめた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この犬ののふり方にはたいていの人のしたや口で言う以上いじょう頓知とんち能弁のうべんがふくまれていた。
ボンはって、じっとりこうそうなつきをしてかお見上みあげていましたが、やはり、よるになると
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それよりまた何年なんねんちましたか、わたくし統一とういつ修行しゅぎょうえて
それがうたわると、にぎやかなわらごえこってたのしそうにみんながはなしをしています。
青い時計台 (新字新仮名) / 小川未明(著)
黄金きんの指環をはめて、流行をった美しい帯をしめて、すっきりとした立姿は、路傍の人目をくに十分であった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
吾人はもとより滔々たる天下とともに諸公をうて中興の天地を頌歌しょうかし、その恩沢に浴するの便宜なるを知らざるにあらず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
清二の家の門口に駈けつけると、一家そろって支度をえていることもあったが、まだ何の身支度もしていないこともあった。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
安行の屍体は自宅へ、お杉と〓の亡骸なきがらは役場へ、れに引渡ひきわたしの手続てつづきえた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
劣らずに口では小侍たち、猛りつづけてはいたが、十五郎の思わざる豹変ひょうへんにいささかじ気づいたらしい容子でした。
村落むら人々ひとびと好奇心かうきしんられてづ/\も棺臺くわんだいをそつとげてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
鼠かしら、泥坊かしら、又はもう夜明けになつたのかしら?――わたしはどちらかと迷ひながら、づ怯づ細眼を明いて見ました。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ずと倉地をうかがうと、倉地は何事も知らぬげに、暖かに暮れて行く青空を振り仰いで目いっぱいにながめていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
スカシユリは、ふつうに栽培さいばいして花を咲かせていて、その花色には赤、黄、かば〔赤みをびた黄色〕などがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ただ官職をびて巡廻するものが、轎夫きょうふなきために一歩も進めなくては公務のためにうれうべきことである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
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