“擱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.7%
さしお12.2%
かく1.6%
さしを1.6%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
警戒々々……そんな時には医者の言葉を守ってすぐに筆をく。そのかわりあくる朝は誰よりも早く起きて仕事にかかるのである。
健康と仕事 (新字新仮名) / 上村松園(著)
その罰の当否はしばらくさしおき、とにかくに日本国において、学者と名づくる人物が獄屋に入りたるという事柄は、決して美談に非ず。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あくる朝連立つれだつて蒼海を其居村に訪ひ、三個みたり再び百草園もぐさゑんに遊びたることあれど、記行文書きて己れの遊興を得意顔に書き立つること平生好まぬところなれば、こゝにて筆をかくしぬ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
かずらざる無學むがくひとには、一時いちじおどろかすの不便ふべんあらん文盲人もんまうじん不便ふべんどくながらかへりみるにいとまあらず。其便不便そのべんふべんしばらさしをき、かく日輪にちりんもとなり、つきつきものなり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
さて屍を干し乾して凡そ三十日ほどき、その間に親族集りて木を伐り棺を制するなり。(中略)奥地タライカヲリカ辺にては屍骸を三年の間乾し曝し置くなり。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)