“を”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
33.2%
11.2%
9.2%
6.9%
6.7%
4.1%
3.2%
2.7%
2.3%
2.1%
1.8%
1.2%
1.1%
0.9%
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0.7%
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(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何の氣なしに電車に乘つてから築地にる宇田流水の事を思出して、在宅か否かは知らぬが兎に角無聊を慰める爲めに彼を訪問した。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
長吉ちやうきち仕方しかたなしにだ左へ左へと、いゝかげんにれてくと蔵造くらづくりの問屋らしい商家しやうかのつゞいた同じやうな堀割ほりわりの岸に二度も出た。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
有爲轉變うゐてんぺんの世の中に、只〻最後のいさぎよきこそ肝要なるに、天にそむき人に離れ、いづれのがれぬをはりをば、何處いづこまでしまるゝ一門の人々ぞ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ちゝなるものは蚊柱かばしらたつてるうまやそばでぶる/\とたてがみゆるがしながら、ぱさり/\としりあたりたゝいてうままぐさあたへてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「いゝえ、私、何よりも見附かるのがこはうございますの。ですから、そのになるやうなことは何も申上げないことにいたします。」
さく三十七ねん十二ぐわつ某夜ばうやことなりき、れいごと灌水くわんすゐへてじよくねむりきしもなく、何者なにものきたりて七福しちふくあたふとげたりとゆめむ。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
ここにその御刀みはかしさきに著ける血、湯津石村ゆついはむらたばしりつきて成りませる神の名は、石拆いはさくの神。次に根拆ねさくの神。次に石筒いはづつの神。
わが父はつれづれのおきなうづらひひめもす飽かず、鶉籠とさし寄せ、行き通へよくつがへとぞ、いすわると、膝に肘張り、眼を凝らし、ただにおはせり。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
わがどちはこの我は、わが妻とても、今さらにさずともよし、さずともよし。ましら玉しら玉あはれ、しら玉の米、玉の米、米の玉あはれ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あいちやんはみづかおもふやう、『何時いつはなへるんだかわたしにはわからないわ、はなはじめもしないでてさ』しかあいちやんは我慢がまんしてつてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
香具山かぐやま畝傍うねびしと、耳成みみなしと相争ひき、神代より斯くなるらし、いにしへしかなれこそ、現身うつそみも妻を、争ふらしき」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
張る氣を母氣とすれば、はやる氣は子氣である。逸る氣は直上して功を急ぐ氣で、枯草乾柴けんさいの火の續かず、飆風の朝をへざるが如き者である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
わたくしは筆をさしおくに臨んで、先づ此等の篇を載せて年をかさね、謗書旁午ばうしよばうごの間にわたくしをして稿をふることを得しめた新聞社に感謝する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わが帆木綿の上なる穉子をゆすぶる傍にて、媼はうみつゝ、我に新しき祈祷を教へ、まだ聞かぬひじりの上を語り、またこの野邊に出づる劫盜ひはぎの事を話せり。
食料くひものしがるなんちごふつくばりもねえもんぢやねえか、本當ほんたうばちつたかりだから、らだらかしちやかねえ、いやまつたくだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
貴僧あなた、こゝからりるのでございます、すべりはいたしませぬがみちひどうございますからおしづかに、)といふ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
曾我十郎の歌は、「今日出でて巡りあわずば車のこの輪のうちになしと知れ君」とあった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
の田に沁みつつひびく蝉のこゑ夕づきにけりうつくしき晴
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たふの沢のいかもの店に女唐めたうちそのむか桜花はな盛りなり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
隱し念佛の亡者にならうとして居るんだぜ——お藏念佛の新發意しんぼちになつたら最後、切支丹の方からは破門で、眞つ逆樣に地獄にちると思ひ込んだことだらう。
夏刈なつがりの麻のがらの軽き身をわれから重くするや何ゆゑ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
母娘おやこかほをみあはせましたが、さびしさうにその何方どちらからもなんともはず、そしてかな/\のうしろ姿すがたがすつかりえなくなると、またせつせと側目わきめもふらずにしました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
絹の絲ととの間を行くやうな妙な絲の。此で、切れさへしなければなう。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
国のため天下のためちからつくしおり申候。どふぞおんよろこびねがいあげ、かしこ。
くすの木の木垂るしげは秋風に吹かれの瓢ころぶすが如し
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すこしばかりの賄賂まひなひしみし御蔭にて憐れなる初花太夫は磔刑はりつけ火焙ひあぶりか。音に名高き初花楼も取潰しのほか候まじ
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
馬鹿野郎ばかやらうよばはりは太吉たきちをかこつけにれへのあてこすり、むかつて父親てゝおや讒訴ざんそをいふ女房にようぼう氣質かたぎれがおしへた、おりきをになら手前てまへ魔王まわう商買人しようばいにんのだましはれてれど
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
帽子 土偶中には帽子ばうしを戴きたるが如くにつくられたる物二個有り。一は鍔の幅廣はばひろき帽子をば後部にて縱に截り、つばはしをば下の方にきて且つ後頭部にし付けたるが如きかたなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
たれ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
牛をも大切にする風があつて、その角を絵具で染め又は金属でおほうて居るのを見受けた。又牛のふんを幸福のまじなひに額へ塗つて居るヒンヅ人にも沢山たくさん出会つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
れどなほらぬかほ八重やへつねぬことよふてかしてもさそうなと打怨うちゑんずればやうにいそぎなされますなと打笑うちわらひながらきみより御返事おへんじまゐりしなりこれがおうれしからぬことかとさゝやかれてみゝくわつとあつくなりつむねとヾろかれてそでしたしほぐさにはかにはにもらぬを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其の夜、左内が枕上まくらがみに人の来たる音しけるに、目さめて見れば、二五灯台とうだいもとに、ちひさげなる翁のゑみをふくみてれり。左内枕をあげて、ここに来るはそ。
さてかの僧をらしめたる簀子すのこのほとりをもとむるに、影のやうなる人の、僧俗ともわかぬまでにひげかみもみだれしに、むぐら一五〇むすぼほれ、尾花一五一おしなみたるなかに
おのもおのものりたまひへて後に、その妹にりたまひしく、「女人をみな先立さきだち言へるはふさはず」とのりたまひき。然れども隱處くみどおこしてみこ水蛭子ひるこを生みたまひき
ここに殿とのくみ一〇より出で向へたまふ時に、伊耶那岐の命語らひて詔りたまひしく、「うつくしき汝妹なにもの命、吾と汝と作れる國、いまだ作りへずあれば、還りまさね」
かれ出雲いづもに到りまして、大神おほかみを拜みへて、還り上ります時に、の河一八の中に黒樔くろすの橋一九を作り、假宮を仕へまつりて、さしめき。
太子ひつぎのみこ正勝吾勝勝速日まさかあかつかちはやび天の忍穗耳おしほみみの命にりたまはく、「今葦原の中つ國をことむへぬと白す。かれ言よさし賜へるまにまに、降りまして知らしめせ」
マアういふ事は滅多めつたにない事でございます、我々われ/\のやうな牛はじつに骨の折れる事一通ひととほりではありません、女牛めうししぼられる時の痛さといふのはたまりませんな
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
貫一は目を側めて遊佐がおもてうかがへり。そのひややかに鋭きまなこの光はあやしく彼を襲ひて、そぞろに熱する怒気を忘れしめぬ。遊佐はたちまち吾にかへれるやうに覚えて、身のあやふきにるを省みたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その時三月近く滯在たいざいしてゐた母のじつ家でわか父が寫眞しやしんをやつてゐた。
おのがを ぬすせむと
ここにすなはちそののこりのひるの片端もちて、待ち打ちたまへば、その目にあたりて、打ち殺しつ。かれその坂に登り立ちて、三たび歎かして詔りたまひしく、「吾嬬あづまはや」と詔りたまひき。
熊野なる鰹の頃に行きあひしかたりぐさぞもかとせこそ
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
思ふにコロボツクルは是等の石器せききを用ゐて草木さうもくつぶ食用しよくえうつくりしならん。石皿のけつして適切てきせつには非ざれど、き名をおもひ付かざればしばら通稱つうしやうに從ふのみ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
衣手 常陸の国 二並ふたならぶ 筑波の山を 見まくほり 君来ましぬと 熱けくに 汗かきなげ 木の根取り うそむき登り の上を
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
あり はりの木の枝。 (歌謠番號九九)
そうすれば、椎の小枝を折ってそれに飯を盛ったと解していいだろう。「片岡のこのむかしひ蒔かば今年の夏の陰になみむか」(巻七・一〇九九)もしいであろうか。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
またその身にこけまた檜榲ひすぎ生ひ、そのたけたに八谷を度りて、その腹を見れば、悉に常に垂りただれたり
既に見へば目を閉開するも、皆明了ならしめよ。是を日想となし、名づけて、初観といふ。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
だんじて/\、たとへこのくちびるかるゝとも。』とわたくし斷乎だんことしてこたへた。大佐たいさ微笑びせうびてわたくしかほながめた。
はかんと思ひ込みしにむだと仕たり瞬間に本山もとやまに着けど馬に水もかはず只走りに走る梅澤櫻澤などいふ絶景の地に清く廣やかの宿屋三四軒ありこゝに一宿せざることのしさよ山吹躑躅つゝぢ今を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
其涙そのなみださとしぬぐはれてなほかなしく、にすがりて何時いつまでもきしが、三歳子みつごたましひいつはりにはらで、このこと心根しんこんにしみてかなしければこそ、其夜そのよ閑燈かんとうのもとに令孃ひめがみて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さて屍を干し乾して凡そ三十日ほどき、その間に親族集りて木を伐り棺を制するなり。(中略)奥地タライカヲリカ辺にては屍骸を三年の間乾し曝し置くなり。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
御返書いまだ達し不申、然に彼寺田屋のよくめの金私でふつごふに候間、元と金百両が出来ねば先日さし出候書の如く、去年よりの利金十八両だけなりとも、此使へ御渡し奉願候。
山陽は此年壬辰六月十二日に始て喀血し、翌十三日より著述を整理することに著手し、関五郎をしてもつぱらこれに任ぜしめ、九月二十三日申刻に至つて功をへた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
りて、かのもゝ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ふくろはいぼれ
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
是等これら石鏃せきぞくは鳥獸獵のさい射損ゐそんじて地にちたるものなるべく、其存在の事實じじつは、如何にコロボックルが鳥獸捕獲ほくわくの爲め高山に登りし事有るかを告ぐるものたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
〔譯〕くわいる者は能くけんを見る。顯にる者は晦を見ず。
はじめて瞭乎りやうこたり、てんじて北方を俯視ふしすれば、越後の大部岩代の一部脚下にあつまり、陸地のくる所青煙せいえん一抹、とほく日本海をながむ、たたうらむむらくは佐渡の孤島ことう雲煙をふて躰をあらはさざりしを
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
大君おほきみは天の譴怒いかりみづから照らす御光みかげしみたまへり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かねてぞ千葉ちばはなたれぬ。汨羅べきら屈原くつげんならざれば、うらみはなにとかこつべき、大川おほかはみづきよからぬひて、永代えいだいよりの汽船きせん乘込のりこみの歸國きこく姿すがた、まさしうたりとものありし。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼等かれらあさきて先づ火焚き塲の火をさかんにし、食物調理しよくもつてうりを爲し、飮食いんしよくを終りたる後は、或は食物原料採集げんれうさいしうに出掛け、或は器具製造に從事じうじし、日中のときつひやしたる後
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
うまれてはじめてのたひたび! 從者じうしやもつれずただひとりはじめの七なにかと物珍ものめづらしくおもしろかつたが、段々だん/″\つて澤山たくさんのくるしいことやかなしいことが、いたるところに待伏まちぶせ
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
けだし氏輝は女は遠ざけたが、「若衆春留するかまはぬかのえさる」小姓を愛し通したのだ。
そつとりやう いや、おどろいてしまつた