“を”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
32.6%
11.2%
9.5%
6.3%
6.3%
4.4%
3.6%
2.9%
2.5%
2.3%
(他:87)18.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その主人しゆじんうへおもふことくまでふかく、かくも眞面目まじめもの
ひさかたのあめをただひと山辺やまべればいぶせかりけり 〔巻四・七六九〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そしてり/\ふゆちまたあら北風きたかぜまどガラスをかすめるひゞきである。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
兵曹へいそう投手ピツチにすると敵手あひてになるくみはなく、また打棒バツトれて/\たまらぬので
翌朝よくてうたもとわかつて、雪中せつちう山越やまごしにかゝるのを、名残なごりしく見送みおくると
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あかねさすらせれどぬばたまのわたつきかくらくしも 〔巻二・一六九〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
およ一間いつけん六尺ろくしやくあま長蟲ながむしが、がけ沿つた納屋なやをかくして
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
列車れつしやはひつたとき驛夫えきふ少年せうねんくるまけてとほる。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
穿物はきものゆるんでたので踏返ふみかへしてばつたりよこころぶと姿すがたみだれる。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私の心のち切りながら、あなたは、私の惡い根性こんじやう根絶ねだやしするとばかり思つていらつしやる。
「いえ、御主人にも、番頭さんにも申しました。でも、お皆はこの家のことを一人で取仕切つて、誰の手にもへません」
「それつきりで、尾久の喜八も、——こいつはこちとらの手にへないから、錢形の親分にお願ひするやうにつて」
こは天照らす大神の御心なり。また底筒そこつつ中筒なかつつ上筒うはつつ三柱の大神なり。
くばかりもゆかしきをこヽろにくきひとりずみのうはさ、たつみやびこヽろうごかして
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
咄嗟とつさに一切悟つた彼は、稜威いつたけびを発しながら、力一ぱいかしらを振つた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一羽ゐれば胸高軍鷄むなだかしやもかけあと向けりけりはらめく尾の羽根
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
うつせみのいのちしみなみ伊良虞いらごしま玉藻たまもす 〔巻一・二四〕 麻続王
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひるくらきこの苔寺にかくろひてかゆしけむ岩倉具視(岩倉贈丞国は文治二年九月十五日難を避くるため姿を変じてこの寺にかくる)
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
あいちやんが紅鶴べにづるとらへてかへつたときには、すでたゝかひがへて
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼その言葉をへしとき、あたりに一の聲ありていふ。おそらくは汝それよりさきに坐せざるをえざるなるべし。 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
温かき御心ゆゑぞ、大きなるひろき御心もてぞ、ありとあるしみたまへば、御心は神にもいたり、雀にも通ひましけむ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
温かき御心ゆゑぞ、大きなるひろき御心もてぞ、ありとあるしみたまへば、御心は神にもいたり、雀にも通ひましけむ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あはれ、其後の十幾年、私は村の小学校を最優等でへると、高島先生の厚い情によつて、盛岡の市の高等小学校に学んだ。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二人は稍得意な笑顔をしてうなづき合つた。何故なれば、二人共尋常科だけはへたのだから、山の字も田の字も知つてゐたからなので。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
らにこんで爺樣ぢさまでえ借金しやくきんけねえでんだからそれせえなけりやかねえでもへんだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
アンキーゼが長生ながきいのちへし處なる火の島を治むる者の強慾と怯懦けふだと見ゆべし 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
曾我十郎の歌は、「今日出でて巡りあわずば車のこの輪のうちになしと知れ君」とあった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
かはづこゑやむだを、なんと、そのは、はづみでころがりした服紗ふくさぎんなべに、れいりつゝ、れい常夏とこなつはなをうけようとした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それでは後がうるさい。何をいても町役人と、眞砂町まさごちやうの親分に知らせなきやなるまい。お前一と走り頼むぜ」
さうしてはしいたのちやうや身體からだこゝろよい暖氣だんきくははつたことをつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
お時は奧より焙烙はうろくがらを入れたるを持ち來りてかどに出で、ひうちをうちて迎の火を焚き、またその火を燈籠に移す。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
だい/\と笠と柿を賣物にして、『親代々かさつかき』と呼んだといふのは小噺こばなしにあるが、それとは少し違ふやうだな、八」
貴僧あなた、こゝからりるのでございます、すべりはいたしませぬがみちひどうございますからおしづかに、)といふ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
車をり閉せし雨戸をたゝかんとするに、むかしながらの老婆の声はしはぶきと共に耳朶じだをうちぬ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
たふの沢のいかもの店に女唐めたうちそのむか桜花はな盛りなり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
かけ渡す杣人がかけ橋向つそばにつづきて雪積める見ゆ
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
風ひびく葉廣はびろ篠懸すずかけ諸枝もろえ立ちあざやけきさ火立ほだちあがれり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
風ひびく葉広はびろ篠懸すずかけ諸枝もろえ立ちあざやけきさ火立ほだちあがれり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
古い文学にある、「る」ということばからつけたもので、もちろん音で映丘えいきゅうと訓まれることは覚悟の上であった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
くすの木の木垂るしげは秋風に吹かれの瓢ころぶすが如し
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
僕等は勿論動物園の麒麟に驚嘆の声をしむものではない。
あはれ初花太夫は母御の病気を助け度さに身を売りしものにて、この長崎にても評判の親孝行の浪人者の娘に候。これに引比べて初花楼の主人甚十郎兵衛こそ日本一の愚者にて候へ。すこしばかりの賄賂まひなひしみし御蔭にて憐れなる初花太夫は磔刑はりつけ火焙ひあぶりか。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いつもならこのへんるまでにつかれてちてしまうはづなのに、今度こんど莫迦ばか調子てうしがいい。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
アッとさけもなく、うしなつたラランは、おそろしいはやさでグングンと下界したちていつた。
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
馬鹿野郎ばかやらうよばはりは太吉たきちをかこつけにれへのあてこすり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
知人しつたひとなら菓子位子供にくれるに不思議もなく、貰ふたとて何が悪るい、馬鹿野郎呼はりは太吉をかこつけにれへの当こすり、子に向つて父親てておや讒訴ざんそをいふ女房気質かたぎれが教へた
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一は鍔の幅廣はばひろき帽子をば後部にて縱に截り、つばはしをば下の方にきて且つ後頭部にし付けたるが如きかたなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
せばらく片折戸かたをりど香月かうづきそのと女名をんなヽまへの表札ひようさつかけて折々をり/\もるヽことのしのび
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ここにそのぎし八尺やさか勾璁まがたま、鏡、また草薙くさなぎの劒、また常世とこよの思金の神
たれ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
牛をも大切にする風があつて、その角を絵具で染め又は金属でおほうて居るのを見受けた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
亞麻色あまいろ薔薇ばらの花、華車きやしや撫肩なでがたにひつかけた格魯謨色クロオムいろの輕い塵除ちりよけのやうな亞麻色あまいろよりも強いと見える、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
こりや、おもしろい。絹の絲ととの間を行くやうな妙な絲の。此で、切れさへしなければなう。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かれその三勾みわのこれるによりて、其地そこに名づけて美和みわといふなり。
女牛めうししぼられる時の痛さといふのはたまりませんな、それにまアわたしどもの小牛等こうしなどはらをむしられて
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
遊佐はたちまち吾にかへれるやうに覚えて、身のあやふきにるを省みたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その後もない十二年の歳のあきに、わたしは三つ時分からの持べう喘息ぜんそくに新しい療法れうほうはつ見されたといふので、母とともにはる/″\上けうしたが、その時三月近く滯在たいざいしてゐた母のじつ家でわか父が寫眞しやしんをやつてゐた。