“停”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
33.8%
とま21.6%
とど19.8%
どま8.3%
とゞ5.0%
とどま3.6%
2.5%
1.8%
1.4%
たたず0.7%
(他:4)1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“停”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
工夫の人は立って、たなから帽子をとり、道具を入れた布の袋を持って、の掛金を外してまるのを待ってゐました。
化物丁場 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
務はその下に往くとぴったり足をめてその枝をじっと見あげた後に両手を兵児帯へこおびに掛けていそがしそうに解いた。
白っぽい洋服 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
木橋の、埃りは終日、沈黙し、ポストは終日赫々あかあかと、風車を付けた乳母車うばぐるま、いつも街上にとまつてゐた。
「電線があのとおりぷっつり切れています。千早館への電気の供給は、あのとおり電線が切られたとき以来とまっているのですよ」
千早館の迷路 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「罪なこッたね、悪い悪戯いたずらだ、」と言懸けて島野は前後を見て、ステッキを突いた、辻の角で歩をとどめたので。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
体のうちの臓器はもう運転をとどめようとしているのに、画家は窓を開けさせて、氷の山のいただきに棚引く雲を眺めている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ちょうど二つ目の隧道トンネルへはいった時に青年はこう言ってじっと息を殺していた。私も石のようになって立ちどまった。
動物園の一夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
それでも、また立ちどまってしまわれましたので、母さまも出て行かれてもっとむこうまでおれになりました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
よる鐵車てつしやをばいち大樹だいじゆ下蔭したかげとゞめて、終夜しうや篝火かゞりび
詩人は努力精進して別に深邃しんすゐなる詩の法門をくゞり、三眛の境地に脚をとゞめむとしてにはかにきびすをかへされた。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
伊太夫の大船は、とどまり且つ進みつつ、遠近深浅に届くだけの眼と、尽せるだけの力を尽しつつ掃海作業を続けて進みました。
もしやと聞着けし車の音はやうやちかづきて、ますますとどろきて、つひ我門わがかどとどまりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と、向うから来かかった人間が、先に立ちまったから、浅香あさか慶之助の一行も、何気なにげなく足をとめて見守ると、
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ある八百屋やおやの店で、干からびたような水菓子を買っている加世子と女中の姿が、ふと目につき、均平は思わず立ちまった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この五時になると、景気のいいものも落ち目のやつも一せいに手をめて、各自持ち札の総計トウタルをとらなければならない。
筆者はこの辺で長い前置きをめて、まず白昼の銀座街を振り出しのR事件第一景について筆をすすめてゆこうと思う。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は少しうろたえ気味にち止まって暫く門内を眺めて居たが其の家の何んとなく取り付き難い気配いに幾分当惑の色を浮べた。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
わがはしたなにおもふらむ廚辺くりやべ桜花はなのもとにあちらむきてり
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
余は廊下ろうかづたいに書院に往って、障子の外にたたずんだ。蓄音器が歌うのではない。田圃向たんぼむこうのお琴婆さんが歌うのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
年月とても忘れて私はたたずむでゐた
測量船拾遺 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
しかし乍ら勇氣あれ! 私は、呪咀や愚痴ぐちの爲めにとゞまるまい。
重苦しくとゞまつて、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
間もなく、女學校一年生の妹すみ子に送られて、てい車場に來た。いつもの事だから、ホームまではいるのはよせといつて、すみ子を出口のところに立たせておき、金太郎はブリツヂをわたつた。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
中央の亭の柱にからんで、円錐形の萱葺かやぶき屋根の上へ這い上って居る蔓薔薇は夏から秋に移ると直ぐに寒くなる英国の気候にめげてまばらに紅白の花を残して居たが、其の亭の周りのシンメトリカルに造られた四ツ弧形の花床には紅白黄紫の大輪菊がダリヤかと見えるようなはっきりした花弁をはねて鮮やかに咲きとどめて居る。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)