“立停”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちどま60.0%
たちど32.9%
たちとま3.5%
たちと1.2%
たちとど1.2%
りゅうてい1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電信の柱長く、ななめに太き影のよことうたるに、ふと立停たちどまりて、やがてまたぎ越えたれば、鳥の羽音して、高く舞い上れり。星は降るごとし。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
擦違うて三吉、「や。」と立停たちどまるを、美人は知らずに行過ぎて、くだんの老婆の家に入れば、何思いけん後をつけて、三吉は戸外おもてひそみぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
背戸せどからまはつてたらしい、草鞋わらじ穿いたなりで、胴乱どうらん根付ねつけ紐長ひもながにぶらりとげ、啣煙管くはへぎせるをしながらならんで立停たちとまつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むか廊下らうかから早足はやあしで、すた/\来懸きかゝつた女中ぢよちゆう一人ひとり雪枝ゆきえ立停たちとまつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
少年が正しく立停たちとどまって、畳んだ用紙をまっすぐに
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
情のために道を迂回うかいし、あるいは疾走し、緩歩し、立停りゅうていするは、職務に尽くすべき責任に対して、渠がいさぎよしとせざりしところなり。
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)