“真”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
47.2%
まこと25.8%
しん15.8%
ほん5.8%
まっ1.3%
まこ0.9%
ほんと0.7%
ほんとう0.5%
まつ0.5%
0.4%
0.2%
まさし0.1%
0.1%
すぐ0.1%
シン0.1%
ホン0.1%
マツ0.1%
レエル0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでもとおもってまたすこし行ってみると、草原くさはらなかに、大きな石のっているのがしろえました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そこで母親ははおやなかにして、あにひだりに、おとうと彼女かのじょみぎこしをかけたのであります。
石段に鉄管 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この教育は情意行為の標準を、自己以外の遠い所に据えて、事実の発展によって証明せらるべき手近なまことを、眼中に置かない無理なものであった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わけて大坂の羽柴方では、手を打って——家康病む——家康危篤——家康死す——とまで、話は大きく、しかもまことしやかに伝えられているという。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある場所では、しんに迫った首吊り女が、見物の頭の上から、スーッとその肩に負ぶさって、両手でしがみつき、いやな声で笑い出す仕掛けもあった。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「すると、しんから、そこに恋しいお方があるとすれば、清姫きよひめのようにじゃになって、あの鳴門なるとを越えなければなりませんね」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「アほんにそうでしたッけ、さっぱり忘却わすれていました……エー母からもこの度は別段に手紙を差上げませんがよろしく申上げろと申ことで」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
新吉は火鉢の前に胡坐あぐらをかいて、うつむいて何やら考え込んでいた。まだほんの来たてのお作と一所に越した去年の今夜のことなど想い出された。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
表に、御泊りとかいた字の、その影法師のように、町幅のまっただ中とも思う処に、曳棄ひきすてたらしい荷車が一台、屋台を乗せてガタリとある。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
科学者は説明書の束と、セルロイド製の鵜烏の入ったボール箱とを小脇にかかえると猛然として夜店の人波をつき崩し、まっしぐらに下宿の自室へとび込んだ。
科学者と夜店商人 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
芸術家の至上主義がこうじると生活が乱れやすいが、老人のこの主義はまことに安全だから結構だと思って見たりした。
と云つて、此奴は一番酔つた奴、彼奴は二番三番と一々指さすと皆平伏してまことに悪うご座りましたと誤つて居りました。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
『まあ然うですか。ちよつとお手紙にも其麽そんな事があつたつて、新太郎が言つてましたがね。お前さん達、まあ遠い所をよくお出になつたことねえ。ほんとに。』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「何だ。そんな事を言ってまっか。ひどい奴やな。そんなら、土産を持って来たけれどやるまい。ほんとにひどい奴やな」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
女はまた木の葉を切って鶏と魚の形をこしらえて、それを鍋に入れてたが、皆ほんとうの鶏と魚になった。
翩翩 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「公主はほんとうの仙人でございます」
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
どうぢや目茶めちやくちやなてんだつて ある距離きよりから見ると そんなにまつすぐに見えるんぢや
あたりをみまはすとまつくらで、とほくのはうで、ほう、ほうツて、ぶのはなんだらう。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
役は重いが、役の位はタチ役の次位のやうに見えるものである。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
マアザミとはアザミの意であろう。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
二人ふたりぐさま夫婦ふうふにならべられるのがかえってきまりわるく、ときにはわざと背中合せなかあわせにすわる場合ばあいもままあったが、さて
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
街道は川の岸をうてぐにび、みたところ平坦へいたんな、楽な道であるが、上市から宮滝、国栖、大滝、さこ、柏木を経て、次第に奥吉野の山深く分け入り、吉野川の源流に達して大和と紀井の分水嶺ぶんすいれいえ、ついには熊野うらへ出るのだと云う。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
わたくしは柏軒の門人中より既に清川、志村二家の事をいて略叙した。次は塩田良三である。良三、後の名はまさしである。わたくしが蘭軒の稿を起した時は猶世にあつたが、今は亡くなつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
塩田まさしさんの談に、蘭軒は人に勧めて雲麾碑うんきのひを臨せしめたと云ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「お稲荷様のお初穂、おあげの段から墜こって……」と膏薬代をねだるように口ではいうが、実はさらさらそんな風儀の悪いのではない、供物と蝋燭の代につないだ銭が、幾分子供達の舌鼓の料ともなりはするにしても、そこらはさっぱりしたもの、見くびられてはぞ心苦しかろうと岡見ながらも弁えておきたい。
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)
由「大変ていへんだ、まるで病人の始末だねえ、あゝ腰がすくんであるけませんが……やア大層ていそう立派なうちだが……おかしい、坂下から這入るとまるで二階下で、往来からすぐに二階へいる家は妙で、手摺が付いてある……」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
自然主義者の所謂「シン」の意義も、この点の分別が大分ダイブ欠けて居るやうに見える。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
男『フンフン、御前おめあハンモエツタケスカ。フン、ホンニソダチナハン。アレガラナハン、サ来ルヅギモ面白オモシエガタンチエ。ホリヤ/\、大変テエヘンダタアンステァ。』
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さてその呪物のマツ其まゝに、白玉の如く、御白髪がおありになり、赤珠の如く、健康で赤々と血色よくおありになり、青玉其は、水江ミヅエの青玉の穴が両方から程よく交叉してゐる如く、すべてが程よくつりあうて
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その夢は衣の下で宇宙の本質の核心に徹したが故に、現実よりもさらにレエルである……