“真心”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞心
読み方(ふりがな)割合
まごころ80.8%
まごゝろ7.7%
しんしん3.8%
ほんしん1.9%
まこと1.9%
ハアト1.9%
ハート1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、宗助にはそれが、真心まごころあるさいの口をりて、自分を翻弄ほんろうする運命の毒舌のごとくに感ぜられた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云って、固々もともと恋人に送る艶書えんしょほど熱烈な真心まごころめたものでないのは覚悟の前である。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と路銀まで出しまして、義理を立てぬく母の真心まごゝろ流石さすがの二人も面目めんぼくなく眼と眼を見合せ、
そこで、この先生の真心まごゝろが、次第に僕のきずついた心を捉へ、僕はまた再び生きる悦びを感じはじめた。
昨今横浜異聞(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
(『起信論きしんろん』に曰く、「いわゆる心性は不生不滅なり」と。また曰く、「これ真心しんしん常恒じょうごう不変」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
冷遇ふッて冷遇て冷遇ふり抜いている客がすぐ前のうちあがッても、他の花魁に見立て替えをされても、冷遇ふッていれば結局けッく喜ぶべきであるのに、外聞の意地ばかりでなく、真心しんしん修羅しゅらもやすのは遊女の常情つねである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
あんまりでも何でも、これが真心ほんしんでございますよ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こうして遠くへ来てまで、清の身の上を案じていてやりさえすれば、おれの真心まことは清に通じるに違いない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「我等芸術のあわれむべき労働者よ。普通の人々にはしかく簡単に自由を与えらるることも我等には何故に許されぬのだろう。それもことわりである。普通の人々は真心ハアトを持つ。我等はついに真心の何物をも持たぬ。我等は到底理解せられざる人間である……」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
真心ハートの何物をも持たない』と言つてフロオベルは慨嘆した。
J. K. Huys Mans の小説 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)