“真情”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞情
読み方割合
まごころ44.4%
まこと27.8%
しんじょう11.1%
まごゝろ5.6%
こゝろもち5.6%
じつ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも自分ゆえであると、善吉の真情まごころが恐ろしいほど身にむ傍から、平田が恋しくて恋しくてたまらなくなッて来る。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
言葉は無くても真情まことは見ゆる十兵衞が挙動そぶりに源太は悦び、春風みづを渡つて霞日に蒸すともいふべき温和の景色を面にあらはし、尚もやさしき語気円暢なだらか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
やはり流行にかかわると笑った人もあったが、笑う者に説明する必要はないけれども、僕の真情しんじょうかしていうと、僕の息子むすこにだけは時勢に遅れさせたくない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
いま、奥殿おくでんいたらずとも、真情まごゝろつうじよう。湖神こしんのうけたまふといなとをはからず、わたしきざはしに、かしはつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこです——もし貴方にの男の真情こゝろもちが解りましたら、一つ助けてやらうといふ思想かんがへを持つて下さることは出来ますまいか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
のどッ風邪で熱があって苦しいのだから、家に居て看病して呉れる位の真情じつが有りそうなものだとか厭味らしく抜かす。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)