“こゝろもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心持79.7%
心地11.6%
心情2.9%
情緒1.4%
心用1.4%
感情1.4%
真情1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さような事に頓着(とんじゃく)はいらぬから研ぐには及ばん、又憎い奴を突殺(つきころ)す時は錆槍で突いた方が、先の奴が痛いから此方が却(かえ)っていゝ心持(こゝろもち)だ
『福鼠(ふくねずみ)はさぞ心地(こゝろもち)が惡(わる)いだらう』と愛(あい)ちやんは思(おも)ひました、『只(たゞ)眠(ねむ)つてるばかりで氣(き)が付(つ)かないんだわ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
人の紹介で逢つて見たことも有るし、今歳(ことし)になつて二三度手紙の往復(とりやり)もしたので、幾分(いくら)か互ひの心情(こゝろもち)は通じた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
清(すゞ)しい、とはいへ涙に霑(ぬ)れた眸(ひとみ)をあげて、丑松の顔を熟視(まも)つたは、お志保。仮令(たとひ)口唇(くちびる)にいかなる言葉があつても、其時の互の情緒(こゝろもち)を表すことは出来なかつたであらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
僅かに九歳(こゝのつ)の昔、まだ夢のやうなお伽話(とぎばなし)の時代——他のことは多く記憶にも残らない程であるが、彼の無垢(むく)な情緒(こゝろもち)ばかりは忘れずに居る。尤(もつと)も、幼い二人の交際(まじはり)は長く続かなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
されども心用(こゝろもち)ひ一つにて惡筆(あくひつ)なりとも見(み)よげのしたゝめ方(かた)はあるべきと、達者(たつしや)めかして筋(すぢ)もなき走(はし)り書(が)きに人(ひと)よみがたき文字(もじ)ならば詮(せん)なし、お作(さく)の手(て)はいかなりしか知(し)らねど
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此(この)天地間(てんちかん)、僕(ぼく)を愛(あい)し、又(また)僕(ぼく)が愛(あい)する者(もの)は唯(た)だ此(この)少女(せうぢよ)ばかりといふ風(ふう)な感情(こゝろもち)が爲(し)て來(き)た。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そこです——もし貴方に彼(あ)の男の真情(こゝろもち)が解りましたら、一つ助けてやらうといふ思想(かんがへ)を持つて下さることは出来ますまいか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)