“九歳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここのつ62.2%
こゝのつ32.4%
きゆうさい2.7%
くさい2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徒弟の善周は船橋在の農家の次男で、九歳ここのつの秋からこの寺へ来て足かけ十二年になるが、年の割には修行が積んでいる。品行もよい。
半七捕物帳:22 筆屋の娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もらがミラボーだけに、賞品も別に悪くはなかつたやうだ。だが九歳こゝのつの子供の帽子を貰つたお爺さんがその帽子をうしたかは記者も知らない。
また丹後大地震たんごだいぢしんときは、九歳きゆうさいになる茂籠傳一郎もかごでんいちろうといふ山田小學校やまだしようがつこう二年生にねんせい一家いつか八人はちにんとも下敷したじきになり、家族かぞく屋根やねやぶつてしたにかゝはらず、傳一郎君でんいちろうくん倒潰家屋内とうかいかおくないとゞまり
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
八歳か九歳くさいの時か、とにかくどちらかの秋である。陸軍大将の川島かわしま回向院えこういんぼとけ石壇いしだんの前にたたずみながら、かたの軍隊を検閲けんえつした。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)