“九重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここのえ57.6%
ここのへ15.2%
こゝのへ15.2%
くじゅう6.1%
きゆうちよう3.0%
こゝのえ3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさしく九重御階に立ち匂い、彼の臣子一片の忠誠は、はしなくもこのありがたいに浴して、千載、国土とともにあるものとなった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九重の雲の中にいらせられる御一人さへ不思議にも近松の浄瑠璃を愛読し給うた。それは近松の出身によるか、或は又市井の出来事に好奇心を持たれた為かも知れない。
威風堂々としてつて顧眄するの勇を示す、三十余年以前は西国の一匹夫、今は国家の元老として九重雲深きにも、信任浅からぬ侯爵何某の将軍なりとか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「阿蘇外輪の九重高原ですよ、あの辺が」と、その九重踏破の忘れがたい思い出を、Iさんは話しぬく。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人このに立ちて寥々冥々たる四望の間に、の世間あり、社会あり、都あり、町あることを想得べき、九重の天、八際の地、始めて混沌でたりといへども、万物化生せず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それは私のには勿論、やんごとない九重の奥にさえないもので、御老体のお手もとにだけあるもの。———御老体に取って命より大切な、天にも地にもかけがえのないもの。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)