“顧眄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こべん63.6%
ながしめ9.1%
ふりかえ9.1%
みえ9.1%
みかえ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道士は予等の為めに祭典の日に用ひる華文紅錦の道服を著けて顧眄(こべん)の態を為して見せた。それを珍しがる予等と彼れと何れが田舎者であるか分からなかつた。
只無智無自覚である此女にも、孤独の寂しさに堪へることの出来ない本能的慾望が、盲目ながらも根強く働いて居た。宇宙の大法則に引きずられて彼は今こゝに衆人の冷たい顧眄(ながしめ)を慕うて来た。
夜烏 (新字旧仮名) / 平出修(著)
そこで足をゆるめると、老人も足をゆるめて、後(うしろ)の方を顧眄(ふりかえ)ってきょときょととしたが、その態(さま)が如何にも人間らしくないので、又追っかけた。
虎杖採り (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
潜水服を著(き)たお伽噺(とぎばなし)の怪物の顧眄(みえ)をしながら
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
渠は愚弄(ぐろう)の態度を示して、両箇(ふたり)のかたわらに立ち住(ど)まりぬ。白糸はわずかに顧眄(みかえ)りて、棄(す)つるがごとく言い放てり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)