“態”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
てい30.6%
わざ20.1%
ざま19.4%
さま16.4%
なり4.4%
たい2.5%
ふう1.4%
ふり1.2%
かたち0.9%
すがた0.7%
(他:13)2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“態”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸33.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「……はて、そんな中で、陣屋のていなら知らぬこと、こんな私邸めかした華奢かしゃを飾って、はばからぬのは何者なのか」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、そのおもちゃになりつつ、表面は至極心服のていに見せているものが、現にこの邸の中に一人や二人はあるらしい。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と源兵衞の顔を見詰めているうちに、顔色がんしょくが変ってまいると、秋月喜一郎はわざとにや/\笑いかけました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かれ自棄やけわざ繃帶ほうたいいて數日間すうじつかんぶら/\とあそんでた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「なんてざまだ、吉岡の二代目は。——いい気味だと思っておれは飲んでいるんだ、これで、グッと胸が下がったというものさ」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「見ろや、錢形とか何とか言つたつて、あのざまは何だい。石原の親分が病氣でなきア、あんな馬鹿なことを默つて見ちや居めえ」
不意に夢を破られて、赤い眼を渋そうにあいた二人は、時ならぬ頃に、お十夜があわただしいさまをキョトンとして眺めながら、
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かくて売られた女が淫売を強いられ、くらい社会にうようよ生きているさまは四馬路や師孝徳路あたりで見らるる通りである。
娘や家内は浴衣がけてゐるといふに、これはまた尚だ木綿の黒紋付の羽織に垢づいた袷で、以前の通り堅くるしいなりをしてゐた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
い月夜なんぞに来ると、身体からだあおい後光がさすように薄ぼんやりしたなりで、樹の間にむらむら居る。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何しろ、たいな世の中になったものです。お犬様には、分るでしょうが、人間どもには何が何だか、わけが分りませんな」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏日かじつあわせに袷羽織ばおりてんとして恥じず、また苦熱のたいをも見せない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そして驚く顔でも見てやろうか、と思ったが、馬鹿げているような気がしたので、そのまま、目をつぶって眠ったようなふうをしていた。
香油 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
うすか、解職願お出しエんしたのすか? 俺ア少しも知らなごあんしたオなす。』と、秋野は初めて知つたと言ふふうに言つた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しゅうの娘に引添ひっそうて、身を固めてふりの、その円髷のおおきいのも、かかる折から頼もしい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つぎに運ばれてきた火酒ウォッカびんからは、相手にだけすすめて、自分は飲むふりに止めておくように、夫人は、眼立たないように注意した。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
聳立そびえたった、洋館、高い林、森なぞは、さながら、夕日のべにを巻いた白浪の上のいわの島と云ったかたちだ。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
されども、おのづか見識越みしりごしならぬはあきらかなるに、何がゆゑに人目をさくるが如きかたちすならん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すがたは鮮明に、その羽摺れに霧がほぐれるように、尾花の白い穂がなびいて、かすかな音の伝うばかり、二つの紅いすじが道芝の露に濡れつつ
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
く偶然に枕を並べたる二人ににんすがたを見るより、悪心むらむらとおこり、介抱もせず、呼びもけで、わざ灯火ともしびほのかにし
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
イマヨ、ナド匕首アイクチノゾカセタルテイノケチナ仇討アダウ精進ショウジン馬鹿バカテヨ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
端々ハシバシ普請フシン掃除サウヂヲ申シツケ、表ニハ弓鉄砲ノ兵具、ソノカズ懸並カケナラベ、内ニハ資財雑具ヲ改メ、アルベキテイヲ結構ニ飾置カザリオ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
娘らしいしなをして、富江は素早く其手を避けた。『何ですの、これ? 小説?』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
老女が去ったので、浪路は、ぐっとしなを変えていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
といいながら、彼は立ち上り、両手をに廻して例のゴリラの様な歩きぶりをしつつ室内をドシリドシリと濶歩していたが、やがて食堂の前へ来てそのドアを開いた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
事務に懸けては頗る活溌かっぱつで、他人の一日分沢山たっぷりの事を半日で済ましても平気孫左衛門、難渋そうな顔色かおつきもせぬが、大方は見せかけの勉強ぶり、小使給事などを叱散しかりちらして済まして置く。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
地方の人形のするワザと最近い芸能を行ふものだけの名称を才男といふことになつたとも説明出来ませう。
神楽(その二) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
即、『神秘な寿ぎの「詞とワザと」でほき、踊られてまつり来られ、善美を尽した寿き方で、瓶の周りをほき廻られて、まつり続けて来られた御酒だよ』と言ふ事になる。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「銭形のがそう言や、今度だけは勘弁してやら。二度とそんな事を言やがると、生かしちゃおかねえぞ、ぎまアみやがれ」
その弟忍熊の王、そのしわざかしこまずして、軍を興し、待ち向ふる時に、喪船にむかひてむなふねを攻めたまはむとす。
ここに大氣都比賣、鼻口また尻より、種種の味物ためつものを取り出でて、種種作り具へてたてまつる時に、速須佐の男の命、そのしわざを立ち伺ひて、穢汚きたなくして奉るとおもほして、その大宜津比賣おほげつひめの神を殺したまひき。
錆ビ荒レタ鉄ノ橋梁カラ 海燕ノ隕チルソノ飜エル非情ノカタチヲ究メヨ
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
事ノ決断成リカネ、息ノツマル程、工夫ニ悩ム折ナドモ、官兵衛ニ語ラヒ、何トスルヤト問フニ、彼サシテ分別フンベツマドサマモナク、ソレハ箇様カヤウニナスガヨロシクコレハ左様ニツカマツルガ然ルベシナド、立チ所ニ答ヘ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)