“スタイル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
様式33.3%
姿8.3%
御様子8.3%
8.3%
文体8.3%
樣式8.3%
詞致8.3%
面目8.3%
風姿8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私に何か新しい小説を届けさせて下さいな。しかし、今どきの様式スタイルのは御免ですよ」
中にはわざわざ反り身になって、懐中時計を出しながら、能勢の父親の姿スタイルを真似て見る者さえある。自分は、思わず下を向いた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
五円のチップ「あなたホントニ御様子スタイルのいいお方ネー」が始まりで、牛込神楽坂の魔窟、赤坂溜池の料亭ビタリ、始末におえぬ其ダラケさ、フン縛ってやりたい、ここな文壇の剽窃犯人どろぼう
形は落着いても心が天井を匍い廻っているから、いくら澄ましても、ちょち、ちょち旦那様といったようなスタイルになってしまう。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そのようにして賢明な司法大臣さえも、フランシスの大文章、高い智慧に満ちた弁論を聞きながら、純粋な文体スタイルの美しさに陶然とする至福の境地に、引き込まれ、思わず息をのむのだった。
都會ではむづかしいものに見える愛の方法も、至極簡單なものでいいことを會得させる田舍暮らしよ! 一人の少女の氣に入るためには、かの女の家族の樣式スタイルを呑み込んでしまふが好い。
麦藁帽子 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
所謂ユーフューエズ體といふやつで、作者の青年時にはイギリス詞壇一般を風靡してゐた大流行の詞致スタイルで、エリザ王朝の駢儷體とも稱すべきものである。
それは屹度何かでつくつたモデルに違ひないよ、さうでないにしても——いや僕にだつて自分の身に合せて仕立てられたものなら、ちつたア此処で armoured warrior の面目スタイル
籔のほとり (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
それは伊太利イタリアの音楽隊で、モールをちりばめた服装から指揮者コンダクター風姿スタイルから、かなり怪しげな一団であったが、「伊太利人」という吹聴のためか、聴衆ききては黒山のように集まっていた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)