“聴衆”のいろいろな読み方と例文
旧字:聽衆
読み方割合
ききて33.3%
きゝて33.3%
ちょうしゅう26.7%
きヽて6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのといつたら美しい女のすゝり泣きをするやうな調子で、聴衆ききては誰一人今日までこんな美しい音楽を耳にした事はないらしかつた。
火焔ほのほの様な雄弁でおべなすつた時には、何故なにゆえとも知らず聴衆きゝての多くは涙に暮れて、二時間ばかりの説教が終つた時には、満場だ酔へる如き有様でした
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「それならやれますが、しかしそれでは聴衆ちょうしゅうが承知しないでしょう。ぼくばかりか、お父さんもひどい攻撃をうけるにきまっていますよ」
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
所が先住の道珍和上どうちんわじやう能登国のとのくにの人とやらで、二十三で住職に成つたが学問よりも法談が太層うまく、此の和上わじやうの説教の日には聴衆きヽて群集ぐんじふして六条の総会所そうぐわいしよえんが落ちるやら怪我人が出来るやら
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)