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啜
ふりがな文庫
“啜”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
すす
88.4%
すゝ
10.1%
す
0.7%
すヽ
0.4%
すすっ
0.2%
すすり
0.2%
▼ 他 3 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すす
(逆引き)
半之助はひどくぶきように、一椀の茶を
啜
(
すす
)
り、菓子を摘みながら、夫人の姿をそれとなく、だが相当大胆にちらちらと眺めまわした。
半之助祝言
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
啜(すす)の例文をもっと
(50作品+)
見る
すゝ
(逆引き)
しかしあの
逞
(
たくま
)
しいムツソリニも一
椀
(
わん
)
の「しるこ」を
啜
(
すゝ
)
りながら、
天下
(
てんか
)
の
大勢
(
たいせい
)
を
考
(
かんが
)
へてゐるのは
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
想像
(
さうぞう
)
するだけでも
愉快
(
ゆくわい
)
であらう。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
啜(すゝ)の例文をもっと
(45作品)
見る
す
(逆引き)
主婦の眼にあてたガーゼから流れる水音が、酒と一緒に参木の脊骨を慄わせた。彼の前では、煉瓦の柱にもたれた支那人が、眼を
瞑
(
つぶ
)
ったまま
煙管
(
きせる
)
を
啜
(
す
)
っていた。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
啜(す)の例文をもっと
(3作品)
見る
▼ すべて表示
すヽ
(逆引き)
阿母さんも居ない
留守
(
るす
)
に兄を
逃
(
にが
)
して遣つては、
何
(
ど
)
んなに阿父さんから
叱
(
しか
)
られるかも知れぬ。貢さんは
躊躇
(
ためら
)
つて
鼻洟
(
はなみづ
)
を
啜
(
すヽ
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
啜(すヽ)の例文をもっと
(2作品)
見る
すすっ
(逆引き)
デモ母親は
男勝
(
おとこまさ
)
りの気丈者、貧苦にめげない
煮焚
(
にたき
)
の
業
(
わざ
)
の片手間に一枚三厘の
襯衣
(
シャツ
)
を
縫
(
く
)
けて、身を
粉
(
こ
)
にして
掙了
(
かせ
)
ぐに追付く貧乏もないか、どうかこうか湯なり
粥
(
かゆ
)
なりを
啜
(
すすっ
)
て
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
啜(すすっ)の例文をもっと
(1作品)
見る
すすり
(逆引き)
「——……ええ。」
啜
(
すすり
)
泣くのをやめると、栗鼠の毛皮の外套をつけた女は、コンパクトで化粧をなおしてから
東京ロマンティック恋愛記
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
啜(すすり)の例文をもっと
(1作品)
見る
啜
漢検1級
部首:⼝
11画
“啜”を含む語句
啜泣
啜上
啜込
鼻啜
“啜”のふりがなが多い著者
山本周五郎
吉川英治
夏目漱石
島崎藤村
中里介山
江戸川乱歩
海野十三
谷崎潤一郎
永井荷風
幸田露伴