“啜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すす86.3%
すゝ11.7%
0.9%
すヽ0.6%
すすっ0.3%
すすり0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“啜”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.3%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
三人に囲まれて、小柳は両国橋を渡った。彼女はときどきに肩をふるわせて、ないようにすすり泣きをしていた。
半七捕物帳:02 石灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今この茶碗で番茶をすすっていると、江戸時代の麹町が湯気の間から蜃気楼しんきろうのように朦朧もうろうと現れて来る。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ガラツ八はさう言ひながらも、惡い心持がしないらしく、縁臺に腰をおろして、お町がくんでくれたぬるい茶をすゝります。
障子の外には、シクシクとすゝり泣く聲、言ふまでもなく、話の樣子を心配したお初が、其處に立つて何も彼も聽いたのでせう。
それが恐ろしいあぎとを海にぺたりと漬けて、音も立てずに油のやうにつた水をつてゐるかと思はれる。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
いかに満足に客がこの天の美漿びしょうい取るか、成功を祈るかのよう敬虔けいけんに控えている。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
男達は嬉しさうにそれを迎へて、乏しい晩飯を済ますと、横になって、静かに泡盛をすヽる。
奥間巡査 (新字旧仮名) / 池宮城積宝(著)
阿母さんも居ない留守るすに兄をにがして遣つては、んなに阿父さんからしかられるかも知れぬ。貢さんは躊躇ためらつて鼻洟はなみづすヽつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
デモ母親は男勝おとこまさりの気丈者、貧苦にめげない煮焚にたきわざの片手間に一枚三厘の襯衣シャツけて、身をにして掙了かせぐに追付く貧乏もないか、どうかこうか湯なりかゆなりをすすって、公債の利の細いけぶりを立てている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「——……ええ。」すすり泣くのをやめると、栗鼠の毛皮の外套をつけた女は、コンパクトで化粧をなおしてから、