“業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わざ58.4%
ごう24.7%
ごふ5.4%
ぎょう2.6%
げふ2.2%
すで1.4%
ゴウ0.7%
ワザ0.7%
こと0.4%
すべ0.4%
しわざ0.3%
なり0.3%
カルマ0.3%
しごと0.3%
なりはひ0.3%
スデ0.3%
カアマ0.1%
たつき0.1%
いとなみ0.1%
がふ0.1%
ぎやう0.1%
なりは0.1%
なりはい0.1%
なりわ0.1%
なりわい0.1%
ばひ0.1%
もと0.1%
ゴー0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狐のわざですよ。この木の下でときどき奇態なことをして見せます。一昨年おととしの秋もここに住んでおります人の子供の二歳ふたつになりますのを
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
敵討物の傍若無人の横行にごうを煮やしたことが動機となってやりだしたことだから同じようなものではもとより面白くないと思った。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
食料くひものしがるなんちごふつくばりもねえもんぢやねえか、本當ほんたうばちつたかりだから、らだらかしちやかねえ、いやまつたくだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
というが、人格を示すものに独り文のみならんやで、政治も人なり、実業も人なり、学問も人なり、人をいては事もなくぎょうもない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
みづ汲上くみあぐる釣瓶つるべおとはたおとかねこゑ神樂かぐらひゞき騷然さうぜん雜然ざつぜんげふこゑありてもくするはく、しよくおとありてきこえざるはきにいたれり。
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
既にすでに多くの科学者や思想家が申し出たように、女性は産児と哺育ほいくとの負担からして、実生活の活動を男性に依託せねばならなかった。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ゴウが残つてゐる(死にそこなうた、死ねなかつた)、といふことは、仕事がある、成し遂げるべきものがある、といふことだらう。
其中日記:06 (六) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
巫女の仕へる神のワザ事が巫女の為事となり、同時に神になる事の出来た男性の業も、これに並行して来た迹は十分見られる。
勿體ない事であつたれど知らぬ事なればゆるして下され、まあ何時から此樣なことして、よく其か弱い身に障りもしませぬか、伯母さんが田舍へ引取られてお出なされて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私はもうまるで呆気にとられて、何とするすべも知りませんでした。その間に坊さんは表へ出て、あの角を曲って連れの坊さんのあとを
全うせしめざるも、心なきしわざなり、かる時局切迫の調和機関、中立地帯とも言ふべかる丸井玉吾、一つ先生の代理と行きやせう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
そのさきはわからない、どこに身をおちつけるか、どんななりわいで喰べてゆくか、それはまるで見当もつかなかった、然しともかくも屋敷を出ることがさきである。
野分 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それは人間の意志の力で、どうすることもできないカルマなのだ。だがそれにもかかはらず、人人は尚「意志」を信じてゐる。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
唯だリツプが性質の中で、一番悪いのは、利潤になる様なしごとを、一切嫌ふのです。それはかれが耐忍力に乏しい為めでせうか。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
事定りてのち寺に於て稽古けいこをはじむ、わざじゆくしてのち初日をさだめ、衣裳いしやうかつらのるゐは是をかすを一ツのなりはひとするものありてもの不足たらざるなし。
開化の光りは、わたつみの胸を、一挙にあさましい干潟とした。しかし見よ。そこりに揺るゝなごりには、既にスデに、波の穂うつ明日アスの兆しを浮べて居るではないか。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
その殿下にあれほど盲目になり切っているのもカアマなれば、また殿下にしてもそういう女性に付きまとわれていられるというのも、ことごとくカアマという言葉以外では説明の方法がないのです
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
なさばつひには首をも失はんされば汝等に此金を三百兩づつつかはし殘り五百兩は我が物となし此盜賊を止め此金子をもつて各々おの/\金堅氣かねかたぎたつき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おほくは農人のうにん若人わかうど商家しやうかのめしつかひもあり、ひるはいとなみをなして夜中にまうづる也。昼のいとなみのあひ/\日に三度づゝ水をあぶ、猶あぶるは心々也。
及ばぬ恋の無駄ながふもやすよりは、妄想をデツチ上げた恋愛小説でも作つて、破鍋われなべにトヂ蓋の下宿屋の炊婦おさんでもねらつたらからう。はツはツ、顔を赤くするナ。怒る。怒る勿。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ごく大昔のことはいはなくつても、近代にも、武家の妻にも町人の妻にも娘にも、ぎやうに徹した尼さんなどにも實に多くある。女として外見からいかついのは、しんのますらをだましひの所有者ではない。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
盡し大岡殿より御褒美ごはうびいゞたきし津國屋の嫁お菊にて其後人の世話せわによりもとならおぼえげいよければ斯るなりはひに世を送りしなり然ば狂言きやうげんとはゆめにも知ず吾助は足にまかせていそぐ程に芝神明前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「私もその通りでしたよ。こいつは何うも一杯飲み損つたわい。喧嘩を売つて、他人に酒を買はせることをなりはいにしてゐる村一番の無頼漢も、これぢや何うも商買あがつたり……」
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
六 世間に楽ななりわいはなし
ゆうれい貸屋 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その言葉の中には疑惑と非難と、恋人をしてそのようななりわいに、たずさわらせたくないという女心とがあった。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やあれ、なあ、三崎やよいとこ、女の夜ばひ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
飮ながら偖々さて/\御亭主店先をさわがせ氣のどく千萬それがしはもとより生れ付て容體なりふりに一かうかまはぬゆゑ是までも兎角とかく人に見下られ殊に見らるゝ如く大いなる木太刀きだちを二本さして歩行あるきけれどもそれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしのような人間はゴーが煮えます、キモがいれます、島田の言葉で申すと。