“業”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
わざ58.7%
ごう25.4%
ごふ5.8%
ぎょう2.7%
げふ1.9%
すで1.1%
ワザ0.8%
ゴウ0.6%
こと0.5%
すべ0.5%
(他:13)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“業”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.1%
文学 > 日本文学 > 詩歌3.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この男は平気で、なんの不思議なわざでもない積りで、一疋のシンパンジイが木の枝に隠れて寝てゐるのを殺したことを話した。
(新字旧仮名) / ジュール・クラルテ(著)
我には子汝には曾祖父そうそふなりき、汝すべからく彼の爲にその長き勞苦をば汝のわざによりて短うすべし 九四—九六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ごうを煮やした不知火の弟子達が壺のかわりにとばかり、無態な言いがかりをつけて、お美夜ちゃんをかかえていこうとすると!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
伊右衛門 まだ浮ばぬな。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。このまま川へ突出したら、とびか鴉の。ごうが尽きたら、仏になれ。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
私もこのごろになつて、句作するとき(恥かしいことには酒を飲むときも同様に)『ごふだな業だな』と考へるやうになつた。
草木塔 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
そは愛外部そとより我等に臨み、魂ほかの足にて行かずば、直く行くも曲りてゆくも己がごふにあらざればなり。 四三—四五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かつ衛生のぎょうさかんになれば、病人びょうにんあらずなるべきに、のこれをとなうるはあやまてり云々。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
おのれはろくな教育を受けなかったといったからとて、自分が一人前に足らぬぎょうをすれば世間は斟酌しんしゃくせぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
かねこゑ神樂かぐらひゞき騷然さうぜん雜然ざつぜんげふこゑありてもくするは
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
既にして慨然がいぜんとして天下を以て自らにんじ、せつくつして書を讀み、遂に復古ふくこの大げふを成せり。
然るに今日島崎氏の詩をしりぞけて既にすでに陳腐の域に墜ちたものだといふ説がある、果してその言の如くであらうか。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
既にすでに多くの科学者や思想家が申し出たように、女性は産児と哺育ほいくとの負担からして、実生活の活動を男性に依託せねばならなかった。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
林房雄ハヤシフサオトイウ一陣涼風イチジンリョウフウニソソノカサレ、カレテナセルワザニスギズ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
長く久しい御代々々ミヨヽヽに仕へた、中臣の家の神ワザ
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ゴウが残つてゐる(死にそこなうた、死ねなかつた)、といふことは、仕事がある、成し遂げるべきものがある、といふことだらう。
其中日記:06 (六) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
ゴウ、業、何事も業であると思ふ、私が苦悩しつゝ酒を飲むことも、食ふや食はずで句を作ることも。——
其中日記:12 (十二) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
勿體もつたいないことであつたれどらぬことなればゆるしてくだされ、まあ何時いつから此樣こんことして、よくそのよはさわりもしませぬか
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たつた今の先までも知らぬ他人の車夫くるまやさんとのみ思ふてゐましたに御存じないは当然あたりまへ勿体もつたいない事であつたれど知らぬ事なればゆるして下され、まあ何時いつからこんなことして
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夫なる人もまた、自分が女房に代って医者を迎えに行くことさえ気がつかなかったくらいでしたから、気絶した子供を抱えて、前後を顛倒して為すべきすべを知らなかったものであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ああ遂にせんすべなけむ。いざさらば
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
不義ふぎ非道ひだうしわざたくましうしてことでせう。
息子むすこ嗜好すき色々いろ/\もの御馳走ごちさうして「さて、せがれや、おまへ此頃このごろはどうしておいでだえ。矢張やはりわるしわざあらためませんのかえ。」となみだながらにいさめかけると
そこりに揺るゝなごりには、既にスデに、波の穂うつ明日アスの兆しを浮べて居るではないか。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今日の口語では、「チヨウ」の意味一つであるが、中古文には、そればかりではあてはまらぬことが多いので、これに詠の字をあてゝ見たのもあるけれど、ながむといふ語の内容は、決してそんな単純なものでないことは、諸君もスデに承知のことゝ思ふが、この語は
古歌新釈 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
及ばぬ恋の無駄ながふもやすよりは、妄想をデツチ上げた恋愛小説でも作つて、破鍋われなべにトヂ蓋の下宿屋の炊婦おさんでもねらつたらからう。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ごく大昔のことはいはなくつても、近代にも、武家の妻にも町人の妻にも娘にも、ぎやうに徹した尼さんなどにも實に多くある。
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
武村兵曹たけむらへいそうほか一隊いつたい水兵すいへい今日けふしごとをはつて
ひさかたの天道あまぢとほしなほなほにいへかへりてなりまさに 〔巻五・八〇一〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
結句の、「なりまさに」は、「なりまさね」で、「ね」と「に」が相通い、当時から共に願望の意に使われるから、この句は、「業務に従事しなさい」という意となる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「私もその通りでしたよ。こいつは何うも一杯飲み損つたわい。喧嘩を売つて、他人に酒を買はせることをなりはいにしてゐる村一番の無頼漢も、これぢや何うも商買あがつたり……」
歌へる日まで (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
やあれ、なあ、三崎やよいとこ、女の夜ばひ
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ことごとくカアマという言葉以外では説明の方法がないのです
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
すべてがカアマというよりほかありません
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
〔中略〕しかしこうして他人が来ても、前もって居るという話になっていないあの人がいるという点なんか、ぐーっと押しで無視して、こんどは用のない人の粘りで粘られるから、わたしのような人間はゴーが煮えます、キモがいれます、島田の言葉で申すと。