“因業爺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんごうじじい33.3%
いんごうおやじ16.7%
いんごうじじ16.7%
いんごふぢい16.7%
いんごふぢゝ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで値段を聞いたら、三十万円というんです。その因業爺いんごうじじいのチャンフーという主人がね
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
五十年来幾度となく死地を脱して斯く生かされて居るのも、あの因業爺いんごうおやじが「分厘までも」払わさずには置かぬ心底がまざ/\と読まれます。私も昔は借金とも思わず無暗むやみかさねた時代がありました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
倅の瓢箪野郎ひょうたんやろうをお通夜にでもよこしやがれ、間抜け因業爺いんごうじじ、相模屋の身上しんしょう、逆様に振って持って来たって、勘弁なんかしてやるものか
と、教授は腑抜ふぬけのした顔でそれをもじやつてゐるうち、ふと仏様の笑顔が家主の因業爺いんごふぢいのやうに見え出した。
伜の瓢箪へうたん野郎をお通夜にでもよこしやがれ、間拔因業爺いんごふぢゝい奴、相模屋の身上、逆樣に振つて持つて來たつて、勘辨なんかしてやるものか