“業因”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごういん88.9%
ごふいん11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その償ひは質の好い使用人を優待することで充分償はれてゐるはずであるが……はて何であらう、何がうまでひどく自分の今の運命にたたつて来た業因ごういんであらう⁈
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
もしわれにして、汝ら沙門の恐るる如き、兇険無道の悪魔ならんか、夫人は必ず汝の前に懺悔こひさんの涙をそそがんより、速に不義の快楽けらくに耽って、堕獄の業因ごういんを成就せん
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
見て扨々さて/\まことに以て御芳志はうしの段有難き仕合なり然れども此度の災難さいなんかく成行なりゆく宿世しゆくせ業因ごふいんなれば誰をうらみ彼を恨みんとは存じ申さず煙草たばこ入を落せしことが我があやまりなりかゝる大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いき絶々たえ/″\と成て頼みなき世の有樣に熟々つく/″\思ひめぐらす樣如何なればかゝ無實むじつの罪にかゝりし事ぞ是も前世の業因ごふいんならんと斷念あきらめながらもあまりと云へばなさけなし是まつた伯父をぢ九郎兵衞が賄賂まいない
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)