“恨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うら68.4%
うらみ27.7%
うらめ1.3%
うらむ1.0%
0.3%
うらめし0.3%
うらま0.3%
くや0.3%
ウラミ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女神は、その岩にさえぎられて、それより先へは一足もみ出すことができないものですから、うらめしそうに岩をにらみつけながら
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
それを、いま自分が、争議中の一切のうらみを水に流して、自ら貰い下げに行くことは、どれだけ彼らに大きな影響を与えることだろう。
(新字新仮名) / 徳永直(著)
人に物を思わせたる報酬むくいはかくぞとののしりて、下枝が細き小腕こがいなを後手にじ上げて、いましめんとなしければ、下枝は糸よりなお細く、眼を見開きてうらめしげに
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
法相擁護おうご春日かすが大明神、如何いかなる事をかおぼしけん。されば春日野の露も色変り、三笠の山の嵐の音、うらむる様にぞ聞えける。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
甚之助じんのすけかぎりなく口惜くやしがり、父君ちヽぎみなげ母君はヽぎみめ、長幼ふたり令孃ひめあたりあるきて、中姉樣ちうねえさまいぢすことヽらみ、ぼくをも一處ともにやれとまり、令孃ひめむかへばわけもなくあまへて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
泣く泣く無念を忍び申候事に御座候が、其錦に深き思のかかり候ほど、これ見よがしに着たる女こそ、憎くも、くやしくも、うらめしくも、謂はうやう無き心の内と察せられ申候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
遺恨も唯の遺恨では無い自分の身にうらまれる様な悪い事が有て常に先の奴を恐れて居たのです、何でも私しの考えでは彼れ余程ゆっくりして紙入も取出し煙草入も傍に置き
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
てよ! あのまどからるゝ光明あかりは? あれは、東方ひがし、なればヂュリエットは太陽たいやうぢゃ!……あゝ、のぼれ、うるはしい太陽たいやうよ、そして嫉妬深りんきぶかつきころせ、彼奴あいつ腰元こしもとそもじはううつくしいのをくやしがって
花ヲツ月ニ対シキワマリ無キノウラミ
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)