“一處”のいろいろな読み方と例文
新字:一処
読み方割合
ひとところ33.3%
いつしよ22.2%
ひとつ22.2%
とも11.1%
ひとつところ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木屑きくづきはめてこまかく、きはめてかるく、材木ざいもく一處ひとところからくやうになつて、かたにもむねにもひざうへにもりかゝる。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
成功せいこうした其時そのときうれしさも思出おもひいでるが、しかおほくは其時そのとき一處いつしよつたともの、んだのや、とほざかつたのや、いろ/\それを懷出おもひいだして、時々とき/″\へん感情かんじやうたれもする。
了簡一つでは今のお内儀さんに三下みくだり半をも遣られるのだけれど、お前は氣位が高いから源さんと一處ひとつにならうとは思ふまい、夫だもの猶の事呼ぶ分に子細があるものか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
甚之助じんのすけかぎりなく口惜くやしがり、父君ちヽぎみなげ母君はヽぎみめ、長幼ふたり令孃ひめあたりあるきて、中姉樣ちうねえさまいぢすことヽらみ、ぼくをも一處ともにやれとまり、令孃ひめむかへばわけもなくあまへて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一處ひとつところにあると其の近所に方々にあつて、嬉しい愉快さうな聲が口々から洩れた。
山遊び (旧字旧仮名) / 木下利玄(著)