“ひとところ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一所62.8%
一処32.1%
一處3.8%
一箇所1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
に言伝える。天狗てんぐ狗賓ぐひんむ、巨樹、大木は、その幹のまた、枝の交叉こうさ一所ひとところせんを伸べ、床を磨いたごとく、清く滑かである。
微暗うすくら窟穴ほらあなのような廊下のさき一処ひとところ扉がいていて、内から射した明るいが扉を背で押すようにして立っている者を照らしているところがあった。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
すると、不圖手にしてゐる夕刊の或一處ひとところに停まつた儘、私の眼は動かなくなつた。
所謂今度の事:林中の鳥 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
すると不思議にも肌の一箇所ひとところが、ポッカリ口を開けたでは無いか! その口の縁へ盆を宛て、心臓をツルリと辷べり込ませた。すると復皮膚の口が閉じた。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)