“前”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まえ27.5%
さき21.5%
ぜん15.2%
めえ13.6%
まへ12.2%
まい1.6%
さきの0.9%
すす0.9%
めい0.7%
せん0.6%
(他:72)5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“前”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)44.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語25.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
頭部あたまほうにもモー一ぽんえますが、それは通例つうれいまえのよりもよほどほそいようで……。
めずらしい大きなうりだからというので、そのままおぼんにのせて四にんのおきゃくまえしました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
鳥とも蝙蝠こうもりとも判らないようなものが、きい、きい、と鋭い鳴声をしながら、時おり鼻のさきかすめて通った。
殺神記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
似たのはあっても、その後か、そのさきか、中途か、あるいはその空間か、どこかに望みの声がありそうだな……と思うばかり。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
自分は五年ぜんの事を書いているのである。十月二十五日の事を書いているのである。いやになって了った。書きたくない。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それはぜんの司祭の犬で、ただれた眼、灰色の毛、これ以上の年をとった犬はあるまいと思われるほどの衰えを見せていました。
めえさんや、奥様おくさんで、わっしに言い憎いって事はありゃしねえ、また私が承って困るって事もねえじゃねえか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まあ、へえ、よし坊は十円け? よっぱら割がええなあ、らげんなあおめえんげと同じい年でも、いまちいっとやせえわ。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
まへさんはなにか(人相見にんさうみ)に、水難すゐなんさうがあるとでもはれたことがありますかい。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
三人みたり日本につぽんかへらんと、弦月丸げんげつまる同船どうせんしたこと出帆しゆつぱんまへ
実はこのまいに吾輩が話した「地球表面上は狂人の一大解放治療場」云々の記事を、君の新聞に書かれたんで、少々弱らされたよ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
五助さん、おまいの許にもそういうかかりあいがあるのなら、悪いことはわぬ、お題目を唱えて進ぜなせえ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
義仲が、さきの関白基房の姫を取って、聟に押し成ったという、盛衰記や平語の記事には、否定説がつよい。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、そこの含月荘がんげつそうといえば、さきの黄門龍山公の隠遁地いんとんちではないか。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかれども地方の巡邏じゅんら甚だ密にして、官船を除くの外、一切近づきすすむを許さず、これがために踟〓ちちゅうす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
満枝は彼のにはか捩向ねぢむきてひざすすむをさへ覚えざらんとするを見て、ゆがむる口角くちもとゑみを忍びつ、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「お上さん、おめいの深切ぶりはもうしてくんな。俺あ痛くもねえ腹探られて、気色きしょくが悪くてならねえ。」
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
助かるめいと思ったおめいさんが此様こんなにでかくなったのにゃア魂消やした
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「どうやら。家へあまりいらしゃらんさかえ。せんかって、そうお金をつかったという方じゃないですもの」
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
せんに働いていた川西という工場のことを、小野田は心に描いていたが、前借などの始末のやりっぱなしになっている其処へは行きたくなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
女に云うてく程なら、遠くから影を見ても、上衣うわっぱりの熊の毛まですくすく立つおんに、、誰が頼む、考えんかい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おはんも何かないと、お困りだろうからね、わーさんなら、堅くてさっぱりしていて、世話の焼けない方だから、よかろうと思ってね。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
七位允シチヰノジヨウサキノ滝口ノタヒラノ小次郎将門ヲ以テ、相馬御厨ミクリヤ下司ゲスジヨス。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
サキノ源中納言北畠具行ハ、先帝ノ帷幄ヰアクニカクレ、天下ヲ禍乱クワランニ投ジタル逆謀ノ首魁シユクワイタリシ事、スデニ歴乎レツキタリ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永「もっとも幼少の時分からと云う訳じゃアないが、七八年あとから少々因縁有って御出家にならっしゃッたじゃ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
三年あと沼田の下新田へ道連れの小平という胡麻灰ごまのはいを連れ、強談ゆすりに来たおかくばゝあで有りますからびっくり致し
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
みねあり、てんさへぎり、せきあり、とざし、うますゝまず、――うますゝまず。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
主人の朝井玄龍は、平次と喜三郎を別室に案内すると、折入つての膝をすゝめるのでした。
どうしておさんなんざ学者で先生だっていうけれど、からそんな時にゃあ腰を抜かすね。へい。何だって法律で馬にゃあ乗れませんや、どうでげす。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「機関兵と水兵とは何処でおえは見分ける。これはお前えには分るまい。」権八は私に云つた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
山のむこうの親戚の家に餅搗があって、其の手伝いに頼まれたので、小供を留守居にして置いて、朝早くから出かけることになった。
白い花赤い茎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
〓〓ふくろうの鳴く声が鴉の声に交ってむこうの方から聞えてきたが、どこで鳴いているのか場所は判らなかった。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
兎に角こんな所を開けて見ては済まないともとの様に書棚を直して出て来ると
もと高雄艦長たかをかんちやういま軍艦ぐんかん」の艦長かんちやう、松島海軍大佐閣下かいぐんたいさかくか部下ぶか信號兵しんがうへいだよ。
「だつて、そのくれゐあためへだア。お前さアばか、勝手な真似して、うらとがめられるせきはねえだ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
『これ、丑松や、猪子といふ御客さんがおめへを尋ねて来たぞい。』う言つて叔母は駈寄つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
此寺の落慶供養のあつたのは、つい四五日アトであつた。まだあの日の喜ばしい騒ぎのトヨみが、どこかにする様に、麓の村びと等には、感じられて居る程である。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此寺の落慶供養のあつたのは、つい四五日アトであつた。まだあの日の喜ばしい騷ぎのトヨみが、どこかにする樣に、麓の村びと等には、感じられて居る程である。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
彼は、母が呼んで呉れた俥の上で、鳥打帽子のひさしを眉の下まで降し、毛皮に埋つた頬ツぺたの生温い感触に擽つたさを覚えながら、停車場へ走つた。
「悪」の同意語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
若者はソフト帽のひさしをおろしながら云つた。
パンアテナイア祭の夢 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ゼン少貳殿でなくて、弓削新發意ユゲシンボチの方であつてくれゝば、いつそ安心だがなあ。あれなら、事を起しさうな房主でもなし。起したくても、起せる身分でもないぢやまで――。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ゼン少弐殿でなくて、弓削新発意ユゲシンボチの方であつてくれゝば、いつそ安心だがなあ。あれなら、事を起しさうな房主バウズでもなし。起したくても、起せる身分でもないぢやまで――。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
袖にはくちなわ、膝には蜥蜴とかげあたり見る地獄のさまに、五体はたちまち氷となって、慄然ぞっとして身を退きましょう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二足にそくつかみの供振ともぶりを、見返みかへるおなつげて、憚樣はゞかりさまやとばかりに、夕暮近ゆふぐれぢか野路のぢあめおもをとこ相合傘あひあひがさ人目ひとめまれなる横※よこしぶきれぬききこそいまはしも、
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
きそむら立出たちいでゝ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
東京で彼岸ザクラといえば後とにもきにも上野公園のもののみが登場して、そこでその木を一概にそう思い詰めているのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
というとささへ立って駆け出したんで、みんながぞろぞろとついて行くと、鍍金の奴は一足おくれで、そのあとへ、こけ勘。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
咽喉の奥ではむせぶような気がするのをじっこらえながら、表面うわべは陽気に面白可笑く、二人のいる前で、さっき言った
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
哀愁にとざされた露月は、行き違うまで、その人の姿にも気がつかなかったのでしたが、ふと、鼻をこのもしい香りに、編笠をかかげて見返えりますと、僕の肩にかたげられたは、今ての園咲そのざきの白つつじが、白く涼しく匂っているのです。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
源さま、わっちが今立聞をしていたら、孝助の母親おふくろ咽喉のどを突いて、おなれさん方の逃げた道を孝助におせえたから、こゝへ追掛おっかけて来るにちげえねえから
わたしはまァえでむすんでよ。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
PR