“魂消”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たまげ81.9%
たまぎ14.2%
たま1.6%
たまき0.8%
たまざ0.8%
たんぐわ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魂消たまげた気の毒な顔をして、くどくどわびをいいながら、そのまま、跣足はだしで、雨の中を、びたびた、二町ばかりも道案内をしてくれた。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ちええ、面倒だ。と剣をふるい、胸前むなさき目懸けて突込みしが、心きたる手元狂いて、肩先ぐざと突通せば、きゃッと魂消たまぎる下枝の声。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
気絶する程の魂消たまげようでガタガタ震い出しまして、どうぞこればっかりは……と手を合わせての頼みで御座います。
男女いずれとも分らぬ魂消たまきるような悲鳴が、その後に鋭く起った。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
短銃ピストルの筒口に濃き煙の立つと同時に泰助が魂消たまざる末期の絶叫さけび、第三発は命中せり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)