“急”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
43.1%
きゅう20.0%
いそ19.7%
きふ4.3%
あせ2.5%
いそが2.0%
せわ1.8%
せは1.0%
はや0.7%
いそぎ0.6%
(他:37)4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“急”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)31.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.8%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「まあき込まずとよう聞け。……ところでまず、その前に聞くが、お前は昨日きのう来た時に両親はもう居らんと云うたノ」
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
兼「左様そういちゃア尚分らなくならア、此のからす/\かんざえもんとア此間こねえだ御新造が来た夕方の事でしょう」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いままでかわいらしい、うつくしかった少年しょうねんかおは、きゅうみにくいものとなってしまいました。
けしの圃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうさんは、息子むすこかえったとると、きゅう気持きもちがかるくなるのをかんじました。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
向うのかどまがろうとして、仔馬はいそいで後肢あとあしを一方あげて、はらはえたたきました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
たゞいそぎにいそがれて、こゝにこゝろなき主從しうじうよりも、御機嫌ごきげんようとかどつて
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
きふつてて、またきふんでしまふやうなあめも、ふかはやしとほりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
與吉よきち半被はつぴそで掻合かきあはせて、つてたが、きふ振返ふりかへつて、
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
昨日の親友は今日の仇敵てきとなり、二人は互に露子の愛をかちえようとあせったが、結局恋の凱歌は八十助の方に揚がった。
火葬国風景 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と今度は主税が火の附くようにあわただしくあせって云うのを、夫人は済まして、紙入を帯の間へ、キラリと黄金きんの鎖が動いて、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は吸差の莨を灰に差した、人々は盃を下に置いた。西山社長はいそがしく居住ゐずまひを直して、此新来の人を紹介してから、
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かほあらも心せはしく車をいそがせて向島むかふじまへとむかふ、つねにはあらぬ市中しちうにぎはひ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
が、洋服をた儘、部屋へや敷居しきゐの上に立つて、なにせわしい調子で、細君をけてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
むっちりとして愛らしき乳首、これを隠す菊の花、香も無きくせ小癪こしゃくなりきと刀せわしく是も取って払い
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
せはしく督促すれば出さぬこともないが、出て來た子供は中途半端から聞くのだから教師の言ふことが薩張さつぱり解らない。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
板敷の広き一室、瓦斯ガスの火せはに燃ゆる下に寄りつどふたる配達夫の十四五名、若きあり、中年あり、稍々やゝ老境に近づきたるあり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
世にある人の利に趨り害を避くるはやしといへども、かくいふをききて 一〇九―一一一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「立派なお方には相違ないが、どうも血気にはやらせられてな」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どん尻の炭車トロに飛び乗って、竪坑口へいそぎながらも、しかし係長は捨て兼ねたような口調で、技師へ訊ねるのであった。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
なやまされ、かつはいそぎむちうたれつゝ、我わが導者に從ひてさゝはり多き道を歩み、正しき刑罰を憐みゐたるに 四―六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼方あつちほうつて――」とすこ逡巡ためらつてゐた三千代は、きうかほあからめた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
角度かくどきうまがつて、はしときおもはれよ。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あたかも若き競技者が方人かたうど調練者ならしてぐんせかれてか楕圓砂場だゑんさぢやうをさして行く時、
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
大「そんなにせかなくってもい」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「まあ姐さん、せきなさんな。着ける所は眼の先だ。がその前にご相談、厭でもいて貰わなけりゃあならねえ」こういったのは先棒であった。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼はもうせき込んで、水木の顔を覗込んだ。だが水木は、如何にもかんがえ深そうに、
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
いつたいどうしてがそんなにあかくなるのかといひますと、それはあきになるときゆうすゞしくなる
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
やまにあるつちすな河底かはぞこながうづめるために、みづながれかたがきゆうかはつて
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
蟒も流石に眞面目な顏をしてゐたが、商賣人だけに氣を取り直して、たちまち田原と調子を合せて、室内の陽氣を高めようとするのであつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
先づ一人年長者らしいのが盃をさすと、たちまち十幾人が、あつちからもこつちからも、獻盃に集まつて來た。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
餘程起き出でて彼を呼ばうかとも思つたが、彼の姿を見てゐては何とも言へぬ一種の壓迫を感じてにはかに聲をも出しがたい。
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
こゝおいてか、君、にはかにわが前に現はれ給ふ。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
こは片歌二二なり。この時御病いとにはかになりぬ。ここに御歌よみしたまひしく、
天皇驚き起ちたまひて、その后に問ひてのりたまはく、「しきいめを見つ。沙本さほかたより、暴雨はやさめり來て、にはかに吾が面をぬらしつ。また錦色の小蛇へみ、我が頸にまつはりつ。かかる夢は、こは何のしるしにあらむ」とのりたまひき。
この少女達が、いきおいよく自分の背丈せい位もある縄を飛んで、トンと下りると、その瞬間、簡単服アッパッパのスカートは、風を受けて乱れ、そこから覗くのは、ふっくりとした白い腿だった――。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
御可哀想に早く御全快おさせもふしたい、そして又御本宅の御取込とは御噂の有た奧樣の御妹子が御方附になるの、彼宅あちらは御目出度事さぞ此宅の旦那樣もどんなにか御うらやましいだろふねとの同情、ほむに御隱居樣も御出掛遊ばすのであつた、いそいで御頼申升よ御藥取に〓らねばとかけ行に
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
それから、まるで戦場のようにいぞがしくてにぎやかな食事が、いつものように始まった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いられの旗じるし
ソネット (旧字旧仮名) / ステファヌ・マラルメ(著)
隨分ずいぶんえそえだつもりだつけがこんなにおそくなつちやつて、なんちつてもみじかくなつたかんな、さうつても怪我人けがにんちやるもんだな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かせえて、それ、衣物きもの」と勘次かんじたゞおろ/\して與吉よきちしかりつけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
天滿與力てんまよりきはそれからけふ木綿もめんものの衣類いるゐ仕立したてさせるやら、大小だいせうこしらへをへるやら
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「きょうもぐには入らっしゃらなかったことから考えても、そう思われますもの。」
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
以上をもって私はこの物語の上編を終え、これより中編に入る。冬近うして虫声すみやかなるゆうべなり。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
ここに天皇、その后の、懷姙みませるに忍へず、また愛重めぐみたまへることも、三年になりにければ、その軍をかへしてすむやけくも攻めたまはざりき。
ここにその産殿うぶや、いまだ葺き合へねば、御腹のきにへざりければ、産殿に入りましき。
ここに大穴牟遲の神、その菟に教へてのりたまはく、「今くこの水門みなとに往きて、水もちて汝が身を洗ひて、すなはちその水門のかまはなを取りて、敷き散して、その上にまろびなば、汝が身本のはだのごと、かならずえなむ」とのりたまひき。
とらの日のあした鍛冶かじとく起きて 翁
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「もしとみの事あらば、このふくろの口を解きたまへ」と詔りたまひき。