“たちまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タチマチ
語句割合
65.5%
倏忽6.9%
忽地5.2%
忽然4.3%
倐忽3.4%
立待2.6%
1.7%
忽焉1.7%
1.7%
遽然1.7%
0.9%
倏急0.9%
忽如0.9%
火急0.9%
立地0.9%
須臾0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はながら怨靈となれり。その美しき面は毒を吐けり。その表情の力の大いなる、今まで共に嘆きし萬客をして又共に怒らしむ。
やがて食卓から立って妻児が下りて来た頃は、北天の一隅に埋伏し居た彼濃い紺靛色の雲が、倏忽の中にむら/\とった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
頼んで片付んと思案の其折から入來る兩人は別人ならず日頃入魂の後家のお定に彼の早乘の三次成れば長庵忽地
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
忽然樣々妄想胸裡つてた、今日までは左程にはめなかつた、怪談
明るい色の衣裳や、麦藁帽子や、笑声や、噂話倐忽き去って、夢のくに消えせる。
冬の王 (新字新仮名) / ハンス・ランド(著)
二十三夜待などとやや似ていたのは、立待といって氏神さまのの前に、氏子が何人か交替して立ちどおしに立っていて、そのあいだを鳴らしつづけること
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「十一日。晴。。朝四時夏島出帆。夜九時頃羽州秋田近海へ碇泊。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
毎年の事ながら不意の大雪にて廿七日より廿九日まで駅中家毎の雪にて混雑いたし、簷外玉山を戸外へもいでがたくり申候。今日も又大雪吹に相成、家内蝋燭にて此状をしたゝめ申候。
嬋娟哥妓袖をつらね、素手弄糸朱唇謡曲迦陵頻伽外面如𦬇れば、地獄谷遽然極楽世界となれり。
にして太い銀針のような雨脚があたりを真白にしてしまう。折々電光が物騒しく動揺する大気を掠めて、仄に赤く眼を射る。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そのまゝ御機によりてんとしけるに、倏急仰向絶入けり。
吾妻はばし川地のながめ居りしが、忽如りて声ひそめつ「——ぢや、又た肺病の黴菌でもまさうとんですか——」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
立ながらに手伝はせての袖畳み小早く室隅の方に其儘さし置き、火鉢の傍へ直また戻つて火急鉄瓶に松虫の音をさせ、むづと大胡坐かき込み居る男の顔を一寸見しなに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
大鮏は三尺あまりもあるものゝ鮁狂ふゆゑ魚楑といふものにてを一打うてば立地死す。こゝになる事は、此魚楑といふもの馬のをきりたるにあらざればせず。
折ふし延宝二年臘月朔日の雪、繽紛として六美女の名にむが如く、長汀曲浦五里に亘る行路の絶勝は、須臾にして長聯銀屏と化して、虹汀が彩管ふかと疑はる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)