“胸裡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうり53.3%
きようり33.3%
こゝろ6.7%
むね6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一命をつかみとって、せめては、あの世で、故主経久つねひさ、義久にまみえんという一念を——なおひそかに胸裡きょうりふかく秘している鹿之介なのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はそれを恐れいとふやうに、また美しくも忘れがたい印象を自分の胸裡きようりに守るやうにして、妹の待つ湯の川の宿へと急ぎかへつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
忽然たちまち樣々さま/″\妄想まうぞう胸裡こゝろわだかまつてた、今日こんにちまでは左程さほどまでにはこゝろめなかつた、こく怪談くわいだん
かぜやはらかに、くさみどりなる陸上りくじやうひとは、ふね沈沒ちんぼつなどゝけば、あだか趣味しゆみある出來事できごとやうおもはれて、あるひ演劇えんげきに、あるひ油繪あぶらゑに、樣々さま/″\なることをしてその悲壯ひさうなる光景ありさま胸裡むねゑがかんとしてるが