処女作の思い出しょじょさくのおもいで
忘れもしない、あれは大正五年十月なかばの或る夜のことであつた。秋らしく澄み返つた夜氣のやや肌寒いほどに感じられた靜かな夜の十二時近く、そして、書棚の上のベルギイ・グラスの花立に挿した桔梗の花の幾つかのしほれかかつてゐたのが今でもはつきり眼の …
作品に特徴的な語句
こゝちよ たゞず 草原ステッペ はづか あらは 蒼穹さうきう あらは いたづら さう とゞ はてし 砂丘さきう すご 仰向あふむ たゝず 呆然ばうぜん ゆふ 始終しじう 憧憬あこが なつか かゝは なゝめ 欽仰きんかう むな よみがへ 見聞けんぶん たふと 一隅ひとすみ 冷冷ひやひや 初産うひざん いと 可成かな あへ くづ 崩折くづを をさな 憂欝いううつ 推敲すゐかう くら 桔梗ききやう 清淨せいじやう やうや 濁世だくせい 異郷いきやう 聯想れんさう 胸裡きようり 膽振ゐぶり 花立はなだて 荒涼くわうりやう 離愁りしう からだ 事實じじつ 些細ささい 仙臺せんだい つた 函館はこだて 刹那せつな 刺戟しげき いや 口惜くや つぶや 喘息ぜんそく たん 單純たんじゆん 嚴肅げんしゆく 夜氣やき 如何いか さまた 室蘭むろらん 宿やど さむ 實際じつさい 專心せんしん 小徑こみち いく 弘前ひろさき 心惹こゝろひ なさけ なや 手易たやす おさ 敬虔けいけん