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『処女作の思い出』
ふりがな文庫
『
処女作の思い出
(
しょじょさくのおもいで
)
』
忘れもしない、あれは大正五年十月なかばの或る夜のことであつた。秋らしく澄み返つた夜氣のやや肌寒いほどに感じられた靜かな夜の十二時近く、そして、書棚の上のベルギイ・グラスの花立に挿した桔梗の花の幾つかのしほれかかつてゐたのが今でもはつきり眼の …
著者
南部修太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
快
(
こゝちよ
)
草原
(
ステッペ
)
佇
(
たゞず
)
恥
(
はづか
)
現
(
あらは
)
蒼穹
(
さうきう
)
表
(
あらは
)
徒
(
いたづら
)
想
(
さう
)
留
(
とゞ
)
厭
(
い
)
涯
(
はてし
)
砂丘
(
さきう
)
過
(
すご
)
仰向
(
あふむ
)
佇
(
たゝず
)
呆然
(
ばうぜん
)
夕
(
ゆふ
)
始終
(
しじう
)
憧憬
(
あこが
)
懷
(
なつか
)
拘
(
かゝは
)
斜
(
なゝめ
)
欽仰
(
きんかう
)
空
(
むな
)
蘇
(
よみがへ
)
見聞
(
けんぶん
)
覺
(
さ
)
變
(
か
)
貴
(
たふと
)
一隅
(
ひとすみ
)
冷冷
(
ひやひや
)
初産
(
うひざん
)
厭
(
いと
)
可成
(
かな
)
喘
(
あへ
)
堪
(
た
)
屑
(
くづ
)
崩折
(
くづを
)
幼
(
をさな
)
憂欝
(
いううつ
)
或
(
あ
)
推敲
(
すゐかう
)
暮
(
くら
)
桔梗
(
ききやう
)
清淨
(
せいじやう
)
漸
(
やうや
)
濁世
(
だくせい
)
異郷
(
いきやう
)
癒
(
い
)
聯想
(
れんさう
)
胸裡
(
きようり
)
膽振
(
ゐぶり
)
花立
(
はなだて
)
荒涼
(
くわうりやう
)
離愁
(
りしう
)
體
(
からだ
)
且
(
か
)
乘
(
の
)
事實
(
じじつ
)
云
(
い
)
些細
(
ささい
)
仙臺
(
せんだい
)
伏
(
ふ
)
來
(
き
)
傳
(
つた
)
充
(
み
)
先
(
ま
)
函館
(
はこだて
)
刹那
(
せつな
)
刺戟
(
しげき
)
卑
(
いや
)
口惜
(
くや
)
呟
(
つぶや
)
啼
(
な
)
喘息
(
ぜんそく
)
單
(
たん
)
單純
(
たんじゆん
)
嚴肅
(
げんしゆく
)
執
(
と
)
夜氣
(
やき
)
如何
(
いか
)
妨
(
さまた
)
室蘭
(
むろらん
)
宿
(
やど
)
寒
(
さむ
)
實際
(
じつさい
)
專心
(
せんしん
)
小徑
(
こみち
)
幾
(
いく
)
弘前
(
ひろさき
)
心惹
(
こゝろひ
)
情
(
なさけ
)
惱
(
なや
)
惹
(
ひ
)
手易
(
たやす
)
抑
(
おさ
)
挿
(
さ
)
描
(
か
)
敬虔
(
けいけん
)