“濁世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょくせ42.9%
だくせい23.8%
だくせ14.3%
ぢよくせ9.5%
じよくせ4.8%
ぢょくせ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この暗澹たる濁世にも、なお、人間の社会が獣にまで堕落しないのは、天性いかなる人間にも、一片の良心は持って生れてきているからである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なほ天堂に於ける天女にして、もしその面貌醜ならむか、濁世悪魔花顔雪膚に化したるものに、嗜好の及ばざるや、だ遠し。
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この人と、この人をつ時世とを見て泣いた時から、子路の心は決っている。濁世のあるゆる侵害からこの人を守るとなること。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
彼は天災地變にまれる人生の焦熱地獄に堪へられなくなつて、この假現の濁世穢土かられようとしたのです。そして解脱しようとしたのです。
猫又先生 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
微笑みてみもてゆく、大瀧にあたりて濁世さんとせし、上人がためしにもじく、戀人文字幾筋りにもて、はん心弱女子ならば。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ロミオ 黄金すぞ、これこそは大毒藥ぢゃ、りかぬる些末なる藥種よりも濁世ではしい人殺しをするもの。ではうてこそはるのぢゃ。さらば。