“甚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなは59.2%
はなはだ22.6%
ひど10.4%
いた3.0%
いと0.8%
じん0.7%
えら0.5%
はなはだし0.3%
いみ0.3%
0.3%
しど0.3%
ハナハ0.3%
ハナハダ0.3%
いか0.1%
きつ0.1%
たま0.1%
はな0.1%
はなだ0.1%
はななだ0.1%
はばはだ0.1%
0.1%
ぴど0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本校の恩人大隈公、敬賓けいひん及び本校諸君、余の不学短識を以て職に本校の議員に列し、その員に加わるは、はなは僭越せんえつの事なり。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
ことよるのものとうれなく、はなはだ困り候折さふらふをりからゆゑ、誠に残念には御座候得共ござさふらえども
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
もしその鉱山がかなり豊富であるならば、彼れの資本をかくの如く使用するのが自分の利益となるに至るまでは、騰貴ははなはだしくはないであろう。
人間の行為に全く純粋な動機は殆ど無いとしても、F君の行為を催起した動機は、その不純の程度がややはなはだしくはあるまいかと疑われる。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
造船所の掛員は、葬式とむらひの帰りに、一度こんなお辞儀に出会でくはして以来このかた久し振の事なので、ひどく度胆を抜かれてしまつた。
三千代のあにと云ふのはむしろ豁達な気性で、懸隔かけへだてのない交際振つきあひぶりから、友達ともだちにはひどく愛されてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
東西洋ともに鬼の指を鳥の足のごとく画くは、過去地質期に人間の先祖が巨大異態の爬虫類と同時に生存して、いたく怪しみ、怖れた遺風であろう。
次の年の夏、韓国にあるわが子寛の重き病わづらふよし聞きていたく打歎きしが、十一月二日夜ふけて門叩くを誰かと問へば、寛の声なりけり。
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
長わずか三厘三毛ほどでいと小便のにおいを好み、川に浴する人の尿道に登り入りて後、頬のとげを起すから引き出し得ず。
心爽かにして頓智あり、會話もいとたくみなれば、人皆その言ふところを樂み聽けり。
令孃ひめ情緒こヽろいかにもつれけん、じんすけ母君はヽぎみのもとにばれ、此返事このへんじなく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
村の「木昇りのじんさん」が決死の覚悟で、危ないところの頂辺まであがって、その大旗おおはたを結びつけたのであった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
「御承知だつしやろが、松蔵はんはえら孝行者かうかうもんだしてな。」と仲に立つた男はくすぐつたさうな顔をして星島氏に言つた。
車夫「何しろ昨日きのう沢渡までの仕事で、えらくバアーテルから、女客おんなでも何うもとても挽けねえよ」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さしも潔き志をいだける者にして、その酬らるる薄倖はつこうの彼の如くはなはだしく酷なるを念ひて、貫一はそぞろ涙の沸く目を閉ぢたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
思うに人生の惨禍は、の厄難屡来りて遂に貧に陥り、るに家無く、着るに衣無く、くらうに食無く、加うるに宿痾しゅくあに侵され、或は軽蔑せられ、人生に望を失うものよりはなはだしきはなからん。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
老たる女の法師のいみじく煤けたる狩袴の、筒とかやの様に細く短きを、帯より下五寸ばかりなるころもとかや言ふべからん、同じ様に煤けたるを着て
濫僧考補遺 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
勿論「野分の又の日こそいみじう哀れなれ」と清少納言が書いた様な平安朝の奥ゆかしい趣味は今の人にも伝はつて居るから、野分と云ふみやびた語の面白味を感じないことは無いが、それでは此吹降に就ての自分達の実感の全部を表はすことが不足である。
台風 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「さんざ無代ただで飲食したうえ、こんな余興まで入るとは思いませんでした。いや、ッとおもしろかです」
……それからまた二年おいた一昨年おととしの秋、ひょッくりやって参りまして、そン節の詫言かねごとをさまざまにいたし、お種さんの婿殿むこどん唐木からき商売あきないをしておるというのであッたら、寧波ニンパオの自分の山に仰山ぎょうさん唐木があるによって、欲しいだけ元価もとねで積出させまッしょう、と申します。利七もッと喜んで以来陳と友達同士のようになって暮しておりました。
その時は息切れがしどいくらいでわからなかったが、喘息がその次の冬になってあたしを苦しめ、心臓も悪かった。
神田のクリスチャンの伯母おばさんのうちの家風が、あんぽんたんをしどくよろこばせた。
相手「貴局ト通信ガ出来ルコトヲハナハダシク喜ブモノナリ。予ハ今甚ダシキ危険ニ臨ミ居レリ。当方ノ信号ハ微弱ビジャクナリヤ?」
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
右期日以後ハ何時イツ爆発スルヤモハカラレズ、ハナハダ危険ニツキ
然ニ誠になげくべき事ハながと(長門)の国にユクサ初り(ママ)、後月より六度の戦に日本ハナハダ利すくなく、あきれはてたる事ハ、其長州でたゝかいたる船を江戸でしふく(修復)いたし又長州でたゝかい申候。
官ノ民望ヲオトスコトハナハダ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
バル まゝ、おこらへなされませい、いかうおいろあをざめて、物狂ものぐるほしげな御樣子ごやうす、ひょんなことでもあそばしさうな。
ヂュリ 巡禮じゅんれいどの、作法さはふかなうた御信仰ごしんかうぢゃに、其樣そのやうにおッしゃッては、そのいかァいどく
縁談えんだん差控さしひかへてゐたところ、あまきつなげいてはひめ心元こゝろもとない
むすめもチッバルトをきつなつかしうおもうてをったに、また吾等われらとても同樣どうやうぢゃに。
悲しみの為か心なしやつれの見える夫人の容貌かおは、暗緑の勝ったアフタヌーン・ドレスの落着いた色地によくうつりあって、それが又二人の訪問者にはたまらなく痛々しげに思われた。
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
かれは斯の如く我に徹透す、而して我は地上の一微物、渠に悟達することのはなはだ難きは如何ぞや。
一夕観 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
妻はわたしの感じを見抜いてしまっていて、わたしを例によって調子にのっておだてられたのだとはなだだ不きげんなのです。
オカアサン (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
張昺ちょうへい謝貴しゃきの二人、入りてやまいを問うに、時まさに盛夏に属するに、王はを囲み、身をふるわせて、寒きことはななだしとい、宮中をさえつえつきて行く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
神尾が、はばはだしく不興な面をして、短冊をポンとほうり出したものですから、鐚があわててこれを拾い上げて後生大切に袖で持ち、
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
不孝の子であるように言われてみるとどくそれが気にかかる。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
相変らず書生扱にされて、ぴどくコキ使われ、果は下女の担任であった靴磨きをも私の役に振替えられて了った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
弟また袂より紙包みにしたる一の鉛錐を取り出して、兄上がひ来玉ひし品は「にっける」をせたれば、陸にてはく輝けど、水の中にては黒みて見ゆる気味ありて魚の眼を惹くこと少しとなり
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)