“え”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
17.4%
13.0%
12.0%
8.7%
7.6%
6.9%
5.0%
2.7%
2.5%
2.0%
(他:344)22.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾はもや安見児やすみこたり皆人みなひとがてにすとふ安見児やすみこたり 〔巻二・九五〕 藤原鎌足
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あしひきのやまきしかば山人やまびとわれしめしやまづとぞこれ 〔巻二十・四二九三〕 元正天皇
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それはの長いくわを肩にして、雁首がんくび蛇腹じゃばらのように叩きつぶした煙管きせるをくわえていた。
棄轎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
固唾かたづを呑む人々の前へ、さやもない、小型の匕首あひくちが一とふり、妙に薄曇つて物凄く光ります。
叔父と母親とが、赤子の死んで出たことを話して聞かすと、叔母は片頬かたほに淋しいみを見せて、目に冷たい涙を浮べた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
わたくし足元あしもときたり、その無邪気むじゃきな、ほがらかなかおみをたたえて
もっとも明瞭な視覚で見廻したが、すべてがただ一幅のと見えるだけで、そのほかには何物をも認める事ができなかった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
るいさんは眼のぱつちりした痩形の娘で、わたしの顔を見ると、写真をうつして呉れとか、を描いて呉れとかとせがんだ。
湖の夢 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
全般の形勢は連合側に不利であったが、英国の斡旋で大王は六月十一日墺軍とブレスラウの講和を結び、シュレージエンをた。
戦争史大観 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
――親仁おやじが、生計くらしの苦しさから、今夜こそは、どうでもものをと、しとぎもちで山の神を祈って出ました。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
されば、更るがわる鈎を挙げて、を更め、無心にして唯あたりを待ちけるに、一時間許りける時、果して鈴に響く。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
やがて最初のの肉のところへくると、大きな足跡が、そこへ立ちどまった形に残っていて、肉塊にくかいはなくなっている。
今まで敵であった部落の土人が、五十人の壮丁をりすぐって従軍させたいと云い出したからで、ラシイヌはそれをすぐ許した。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
定次郎の実直といへば白井様でも大事の用には特にり上げて使ふ位で、力自慢に若者わかいものを怒らせるだけが悪い癖だと
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その時分じぶん、うちわのには、庭の池に築山つきやまがあったり、ほたるが飛んでいたりするのがたくさんありました。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
それにしても、この少年しょうねんっているこんなふでとがほしいものだとおもいましたから、
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
折角せつかく塩梅あんばいこけむした石燈籠いしどうろうたふし、まつつちまひ
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
磐代いはしろ浜松はままつむす真幸ささきくあらばまたかへりむ 〔巻二・一四一〕 有間皇子
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
又「あゝ見惚みとれますねえ、お前さんの其の、品の良いこっちゃなア…あゝ最う十分にいました、もしおやまさん/\」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
信一郎は、美しい蜘蛛の精の繰り出す糸にでも、懸ったように、話手の美しさにいながら、暫らくは茫然ぼうぜんとしていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
お前に本を読むのをえ加減にい、一人前の学問が有つたらその上望む必要は有るまいと言うたら、お前何と答へる、あ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「山県――はア学校の先生さんだア、私等が餓児がきも先生様の御蔭にはえらくなつてるだア。い優しい人で、はア」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「して、どう落ちのびまするか。ここは川ノ辻です。西へ下れば、摂津のすみ。北へ行けば、淀川へ出てしまいますが」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葉子は計画から計画で頭をいっぱいにしていた。そしてそこにらないものを預けて、しまのほうまで車を走らした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
前様めえさまが、ほとけでもおにでも、魔物まものでも、たゞ人間にんげん坊様ばうさまでもえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、父はよく言ふものであつた。『そして、少し家業に身を入れて呉れるとえども。』と、母が何日いつでも附加へた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
懲役に行かずに飯喰いよれあ、それでえ訳で……もっともこれが又、博多児の資格の中でも一番困難しい資格で御座います。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
五八「なに身い投るって、止しなせえ、止すがえよ、此んなちっけえとこ這入へえって死ねるもんじゃアねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
鉄板のうえに砕けた骨が灰にまざってるのを荒神箒こうじんぼうきに長い柄をつけたようなものでかきだしてりわける。
妹の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
すべてを念入りにり分けてみると、初めに想像していたよりももっと莫大ばくだいな富が手に入ったことがわかった。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
ドン底に近付いてはトロの後押し、土方の手伝い、ヨイトマケ、紙屑り、工女、掃除女に到るまで、数えて来ると随分ある。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
きがうへにもきをらみて、何某家なにがしけ奧方おくがたともをつけぬ十六の春風はるかぜ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「前の奥さんのお墓を拝みに……なるほどなあ。そげな事じゃないかと思うた。イヤえ事を聞きました。話の筋が通って来ます」
ぼん/\、未だ寝てへんのか、えもん見せたげよかと雇人はこともあろうに、豹一にあくどい色で彩った小さな画を見せた。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
秀吉の此の酷いところ冷たいところを味わせられきっていて、そして天下の仕置は何様すべきものだということをしきっている氏郷である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
これを案じえない三四郎は、現に遠くから、寂滅じゃくめつを文字の上にながめて、夭折ようせつの哀れを、三尺の外に感じたのである。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
主人がむかし去る所の御寺に下宿していた時、ふすまを隔てて尼が五六人いた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ごうを煮やした貴縉きけん紳士ならびに夫人令嬢は、それぞれ車から降り立って、二人の車を十二十重に取り囲み、口々にがやがやと抗議を申し込む。
の下で橿鳥かしどりが落して行った青いの入った羽を拾ったことを思出した。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二人は大きいの木の下に立って、脚もとに遊んでいる鶏をながめながら小声で話し出した。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
もしも私が日蓮ほどのぶつであったなら、きっと私は草木を本尊とする宗教を樹立して見せることが出来ると思っている。
まことにこの森林の子、ゲルマン族のらさは、けて敗けず、むしろ焦土から倍旧の美しい、化学や芸術の花を咲かせて、敵国に復讐し、己れ甦生する所にある。
独逸の範とすべき点 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこでその定窯の鼎の台座には、友人だった李西涯が篆書てんしょめいを書いて、りつけた。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それゆえ書物を板木にるを上梓といい、書物を発行するを梓行と書くのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
もつともこれ、ものせえあんだからうしてられんな難有ありがてやうなもんぢやあるが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
らにこんで爺樣ぢさまでえ借金しやくきんけねえでんだからそれせえなけりやかねえでもへんだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その一には「性如院宗是日体信士、庚申こうしん元文げんぶん五年閏七月十七日」と、向って右のかたわらってある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこでこの心持ちが作の上にはどう現れているかと云うと、実に骨にり、肉を刻むという有様で、非常な苦労で殆ど油汗をしぼる。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
くのかあ」とまだねむらなかつた船頭せんどう突然とつぜん特有もちまへ大聲おほごゑ呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『明日がえ? ぐどもせア。権作ア此老年としになるだが、馬車つぱらねえでヤ、腹減つて斃死くたばるだあよ。』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お八重は又自分を迎ひに來て呉れた時の新太郎の事を語つて、『那〓あんな親切な人アの方にやえす。』と讃めた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お八重は又、自分を迎ひに来て呉れた時の新太郎の事を語つて『那〓あんな親切な人アの方にやえす。』と讃めた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
その後、二人ともが知れなくなり、流すのは惜しいと言うので、僕が妻のためにこれを出してやった。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
そうすると、王女はこっそりどこかへげてしまって、それなりがわからなくなりました。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
すべてこのカムヤマトイハレ彦の天皇は、御歳おとし百三十七歳、御陵は畝傍山の北の方の白檮かしにあります。
其で思い合せられるのは、此頃ちょくちょく、からうしの間に、里から見えるこのあたりのに、光り物がしたり、時ならぬ一時颪いっときおろしの凄いうなりが、聞えたりする。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
りき お前は馬鹿正直のえ人間だ。そりや俺が知つとる。だどもどんな善え人間でも自分じや気が附かねえで、人の気い悪くするような事するもんだ。
ぼたもち (新字新仮名) / 三好十郎(著)
「あゝとこだ、よう、おつぎ、ちつ此處ここまでてくんねえか」といつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ついでに、脇差のこうがいをぬらし、びんの乱れをなでつけて、紋を直した落着きは、こんな場合にも、さすが尾張の御曹司おんぞうしです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戀ひ悲みし永の月日を恨みて三ぱつあだなるなさけを觀ぜし人
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)