“遙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はる56.5%
はるか37.1%
ずつ3.0%
ぐつ0.9%
ずうつ0.9%
0.9%
はろか0.4%
はろばろ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明智は一艘の小舟に身をして、かに明滅する、どことも知れぬ燈台の光を頼りに、腕の限りオールをあやつらねばならなかった。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
田圃の東に、いつも煙が幾筋か立って居る。一番南が目黒の火薬製造所の煙で、次が渋谷の発電所、次ぎが大橋発電所の煙である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
小學校での成績は、同じ級のお八重よりはと劣つてゐたさうだが、唯一つ得意なのは唱歌で、其爲に女教員からは一番可愛がられた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『七日八日見ねえでるに、お定ツ子ア女子になつた。』と、四辺構はず高い声で笑つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
痩せた、透徹るほど蒼白い、鼻筋の見事に通つた、険のある眼の心持吊つた——左褄とつた昔を忍ばせる細面の小造だけにと若く見えるが、四十を越したは額の小皺に争はれない。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
る/″\本國からへてた三百餘反白絹をば、悉皆使用してしまつただ。
汽船けたがどうしたのか途中故障出來たので土浦いたのは豫定時間よりはれてた。土浦勘次一包つて手拭つてぶらさげた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ここに天皇、その黒日賣に戀ひたまひて、大后を欺かして、のりたまはく、「淡道島見たまはむとす」とのりたまひて、でます時に、淡道島にいまして、けまして、歌よみしたまひしく