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一包
読み方 | 割合 |
ひとつつ | 25.0% |
ひとつつみ | 25.0% |
ひとつゝみ | 25.0% |
いつぽう | 12.5% |
ひとつゝ | 12.5% |
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こうなると、
幸作は、
急に
欲心が
起こりました。あのとき、もう
一包みも
買っておけばよかった。そうすれば、
自分は
村じゅうで
第一の
金持ちとなったのだと
思いました。
そして、……どこを漏れて来る
燈の加減やら、
絽の
縞の
袂を透いて、蛍を
一包にしたほどの、薄ら
蒼い、ぶよぶよとした
取留の無い影が透く。
殊勝らしく
聞えて
如何ですけれども、
道中、
宮、
社、
祠のある
處へは、
屹と
持合せた
藥の
中の、
何種のか、
一包づゝを
備へました。
狭山は
直に枕の下なる
袱紗包の
紙入を取上げて、内より
出せる
一包の粉剤こそ、
正に
両個が絶命の
刃に
易ふる者なりけれ。
夜は
汽船で
明けたがどうしたのか
途中で
故障が
出來たので
土浦へ
着いたのは
豫定の
時間よりは
遙に
後れて
居た。
土浦の
町で
勘次は
鰯を
一包み
買つて
手拭で
括つてぶらさげた。