“いつぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一方69.2%
一包7.7%
一峯7.7%
一法7.7%
乙卯7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また貝殼かひがら一方いつぽうしかないといふことは、自然しぜんにたまつたものでなく、むかしひとつてからをすてたものであるといふほかはないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
狭山はぢきに枕の下なる袱紗包ふくさづつみ紙入かみいれを取上げて、内よりいだせる一包いつぽうの粉剤こそ、まさ両個ふたりが絶命のやいばふる者なりけれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
みのほかに、ばんどりとてたものあり、みのよりははうおほもちふ。いそ一峯いつぽうが、(こし紀行きかう)に安宅あたかうらを一ひだりつゝ、とところにて
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかしながら、それがありふれた小地震しようぢしんだと判斷はんだんされたならば、泰然自若たいぜんじじやくとしてゐるのも一法いつぽうであらうけれども、これはあまりに消極的しようきよくてき動作どうさであつて、著者ちよしや地震國ぢしんこく小國民しようこくみんむかつて希望きぼうするところでない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
天文二十四年乙卯いつぽうの春、月形城の合戦から半歳ほど過ぎた弥生やよい半ばのことであった。