“希望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のぞみ53.5%
きぼう35.3%
きばう4.1%
のぞ3.5%
けもう1.2%
ホウプ0.6%
こいねが0.6%
ネガヒ0.6%
ホープ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲必丹には容易に逢うことが出来ず、出来ても言葉が解らず話すことが出来なかったので、新八郎の希望のぞみはとげられそうもなかった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
みつは、いつもおとうと元気げんきでいるのをうれしくおもいました。そして、たえず希望きぼうにもえているのをなんとなくいじらしくおもいました。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
ところ杉原すぎはらはうでは、めう引掛ひつかゝりから、宗助そうすけ此所こゝくすぶつてゐることして、いて面會めんくわい希望きばうするので、宗助そうすけやむつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「悲しみもせず、また奇蹟も行なわず、死を希望のぞんでいた人の様に、従容と縛にこうとは? 一体彼奴あいつは何者だろう?」
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まさに前の呪を誦持じゅじして、我が至るを希望けもうすべし。我その時に於て即ち是人このひとを護念し、観察し、来りてその室に入り、座につきて坐し、その供養をうけん。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ホウプの可愛らしい姿があるじゃありませんか! われわれは一体「希望ホウプ」なしで、どうすることが出来ましょう? ホウプは世の中を高尚にしてくれます
「もしも前者ならば絶望である。もしも後者ならば口説くどき立てて、相手の心に熱情を燃やして、本心を語らせる必要がある。どうぞ後者であるように」……左内は後者を希望こいねがった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
而して、「今夜の月さやかにあれかしと希望ネガヒ給ふなり」(古義)というのは、キヨクテリコソと訓んで、連用言から続いたコソの終助詞即ち、希望のコソとしたから自然この解釈となったのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
追懐レコレクシヨン」のみは其地を我故郷とうなづけど、「希望ホープ」は我にほかの故郷を強ゆる如し。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)