“こいねが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.8%
44.6%
希望1.5%
1.5%
庶幾1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやしくもこれを改良前進せずして、子弟の法政の学に赴くなからんことをこいねがうは、そもそもこれ誤まれり(謹聴々々、大喝采)。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
同書二巻十五章、元日の条にいわく、この日皇帝以下貴賤男女皆白色をる、白を多祥として年中幸福をけんとこいねがうに因る。
わたしの敢えて語らんと欲するのは、帝国劇場の女優を中介にして、わたしはいささか現代の空気に触れようとこいねがったことである。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そうして自分のなおりつつある間に、容赦なく死んで行く知名の人々や惜しい人々を今少し生かしておきたいとのみこいねがっている。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
漠然と響いてれればいいとこいねがつた。けれど声が変に熱い波動を帯びてふるへてゐた。明子は意識しながら、それをどうすることも出来なかつた。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)
現界の富強をこいねがわず、神界の福楽を欣求ごんぐする鼻をたっとぶあつまりは、崇高幽玄、霊物を照破する鼻に帰依して財宝身命を捧げました。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
夫人は、むしろ初めから、このことを予期して居たのではあるまいか? そうして、なお、念のために超自然的なことを、こいねがったのではあるまいか?
印象 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
すると花嫁の随行者はその要償金ようしょうきん幾許いくばくを与えて、まず安全の通過をこいねがいここに始めて通過し得らるるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
実力あるものは千にして、養子となるものは一、出身をこいねがうものは万にして、賄賂もしくは「株」あるいは「寸志」によりてその志を達するものは十。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かしこき御推賛の情け深き御瞳おひとみを、この処女作の上にくだしたまわらんことを、厚かましくもこいねがいたいのでありまする。
「もしも前者ならば絶望である。もしも後者ならば口説くどき立てて、相手の心に熱情を燃やして、本心を語らせる必要がある。どうぞ後者であるように」……左内は後者を希望こいねがった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
十六日の口書くちがき、三奉行の権詐けんさわれ死地しちかんとするを知り、ってさらに生をこいねがうの心なし、これまた平生へいぜい学問のとくしかるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
舅氏国の人民相議して我らいたずらに死なんより、隣の大国に向うて五穀を奪い取って命を活くべし、一日といえども存命せん事、庶幾こいねがうところなりとて、すでに、軍、立つを大国に聞き付けて万が一の勢なるが故に軽しめ嘲りて、手捕てどりにせんとするを聞きて、大臣公卿にのたまわく、合戦の時多くの人死せんとす。