“手捕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てどり71.4%
てど28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手捕てどりにしようとして我れ勝ちにのぼって来るのを上で米友が手練しゅれんの槍。と言ってもまだ穂はつけてないから棒も同じこと。
人影に驚いて岩の下へ隠れたのをさいわいに、上下を堰止めて大金が造作なく手捕てどりにした。二疋とも尺に近い。産卵する為にこんな小沢に上るのだそうだ。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
案のごとく万太郎は、相手を優形やさがたと見くびッて、手捕てどりにする気でかかりましたが、ハッと気がついて途中からさらにうしろへ飛びかえって
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何、わたしがしのんで来ると、ちょうど誰かこのゆかの下へ、いこもうとするものがあるのです。そこで一つ手捕てどりにした上、顔を見てやろうと思ったのですが、とうとう逃げられてしまいました。」
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)