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手捕
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てどり
ふりがな文庫
“
手捕
(
てどり
)” の例文
手捕
(
てどり
)
にしようとして我れ勝ちにのぼって来るのを上で米友が
手練
(
しゅれん
)
の槍。と言ってもまだ穂はつけてないから棒も同じこと。
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
人影に驚いて岩の下へ隠れたのを
幸
(
さいわい
)
に、上下を堰止めて大金が造作なく
手捕
(
てどり
)
にした。二疋とも尺に近い。産卵する為にこんな小沢に上るのだそうだ。
秋の鬼怒沼
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
山奥で猟をするものに聞くと、狸ほど安々と
手捕
(
てどり
)
に出来る
獣
(
けもの
)
は
外
(
ほか
)
に無いさうだ。追ひ詰めて獣が
狼狽
(
うろた
)
へるとき
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
庶幾
(
こいねが
)
うところなりとて、すでに、軍、立つを大国に聞き付けて万が一の勢なるが故に軽しめ嘲りて、
手捕
(
てどり
)
にせんとするを聞きて、大臣公卿に
宣
(
のたま
)
わく、合戦の時多くの人死せんとす。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
取り落すにぞお花は直くと立上り樣吾助が
肩先
(
かたさき
)
五六寸
胸板
(
むないた
)
懸
(
かけ
)
て
斫込
(
きりこん
)
だり然れども吾助は
死
(
しに
)
もの狂ひ
手捕
(
てどり
)
にせんと大手を
廣
(
ひろ
)
げ追つ
捲
(
まく
)
りつ飛掛るをお花は
小太刀
(
こだち
)
を
打振々々
(
うちふり/\
)
右に
潜
(
くゞ
)
り左に拂ふを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「誰が、
手捕
(
てどり
)
にしたのじゃ」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
手捕
(
てどり
)
にすべき鱒の子の
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
雄吉が
手捕
(
てどり
)
にしてやると言いながら、そっと天幕の後から脱け出して、草叢を
匍
(
は
)
う蛇の如く忍び足で覗い寄りさま、
巧
(
たくみ
)
に八、九尺の距離まで近付くと
大井川奥山の話
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
鸚哥は広い世間へ飛び出すには飛び出したものの、何処にも余り
好
(
い
)
い事は転がつてゐないので、もう籠恋しくなつてゐた時だつたから、直ぐ
手捕
(
てどり
)
にされて、もとの将軍家に連れ還られた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
機
(
はづ
)
みを
喰
(
く
)
つて
閾越
(
しきゐご
)
しに庭に転げ込んで来るので、直ぐ
手捕
(
てどり
)
にする事が出来る。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
といふ間もなく、耳の長い
獣
(
けもの
)
は直ぐに
手捕
(
てどり
)
にせられた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭