“懸”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
39.1%
かか38.9%
かゝ10.8%
かけ4.5%
2.4%
がか1.2%
かく0.6%
かかり0.4%
がけ0.4%
カケ0.4%
(他:7)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“懸”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
主人はすぐに快諾かいだくしました。そうしてその庁堂の素壁そへきへ、一幀いっとう画幅がふくけさせました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
今朝けた佐倉炭さくらずみは白くなって、薩摩五徳さつまごとくけた鉄瓶てつびんがほとんどめている。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四日目、五日目は、ドイツ機の空襲が、ようやく気にかかるようになった。彼はようやく常人化じょうじんかしたのであった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
我我も慰めを求める為には何万億マイルの天上へ、——宇宙の夜にかかつた第二の地球へ輝かしい夢を移さなければならぬ。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「俺は嘘は言はない。その疑ひがお前にもかゝつて居るぞ。見るが宜い、寅吉親分は何時縛つたものかと考へて居るぢやないか」
けやき眩々てら/\した長火鉢が据ゑられてあつて、鉄の五徳に南部のびた鉄瓶てつびん二箇ふたつかゝつて
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
御本宅は丸茂まるもという暖簾のれんかけた塩問屋、これは旦那様の御兄様おあにいさまで、私の上りました御家は新宅と申しました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
射手は、心得たりと、弩弓どきゅうかけつらね、鉄弓の満を持し、敵の来るも遅しとばかり待っていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昨夜ゆうべもすがらしづかねぶりて、今朝けされよりいちはなけにさま
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この思いけない遺留品には、金庫をのぞきこんだ係官たちも、「呀ッ」といって一斉に出口に逃げだしたほどだった。
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうですか」と丘助手は大きく肯いた。「では今までのがかりを忘れて、僕の説をお話しいたしましょう」
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「当り前だ。居てくれと手を合せたって、居るものか。一体そんな云いがかりを云うような所へ周旋しゅうせんする君からしてが不埒ふらちだ」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——九鬼右馬允は九艘の大船に、無数の小舟を相添へ、山のごとく飾りたて、敵船まぢかく寄せつけ、やにはに大鉄砲をいちどに放ちかくる。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛立とびたつほどうれしいを此方こなたわざいろにもせす、ではきませうかと不勝々々ふしよう/″\箪笥たんすかくれば
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すると今、一と競技終ったらしく、次のどよめきの後から、端王の姿が“かかりノ木”の下に立つのが見えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
位階に従って、まず高貴な人から、第一を蹴り、以下順々に、二座三座四座と、八本の“かかりノ木”に備えている敵手へ蹴渡してゆくのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二階にかいあがるのは、いのちがけでなければらない。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
薔薇ばらの花はかしらに咲て活人は絵となる世の中独り文章而已のみかびの生えた陳奮翰ちんぷんかんの四角張りたるに頬返ほおがえしを附けかね又は舌足らずの物言ものいいを学びて口によだれを流すはつたなしこれはどうでも言文一途いっとの事だと思立ては矢もたてもなく文明の風改良の熱一度に寄せ来るどさくさ紛れお先真闇まっくら三宝荒神さんぽうこうじんさまと春のや先生を頼みたてまつ欠硯かけすずりおぼろの月のしずくを受けて墨摺流すりながす空のきおい夕立の雨の一しきりさらさらさっと書流せばアラ無情うたて始末にゆかぬ浮雲めがやさしき月の面影を思いがけなく閉籠とじこめ黒白あやめも分かぬ烏夜玉うばたまのやみらみっちゃな小説が出来しぞやと我ながら肝をつぶしてこの書の巻端に序するものは
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
——木下、名乗ナノカケ名乗リカケ、勝助ガ首ヲ取ツテ、筑前守ヘ見参ニ入ル。比類ナキ働キ哉ト、諸陣申合ヘリ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
イヨイヨ時刻到来シテ、松明タイマツノ火ニ西風来ツテ吹キカケ余多アマタ伽藍ガラン一宇イチウモ残ラズ、夜昼三日、黒雲トナツテ焼ケ終ンヌ……。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蠨蛸しょうしょうかかって不揺うごかず篆煙てんえん遶竹梁ちくりょうをめぐる」とじゅしてひげある男も、見ているままで払わんともせぬ。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこでわしは指で瞼を開いてゐたり、数時間も真直に壁に倚りかかつてゐたりして、全力を振つて眠と戦つて見たのである。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
月は中天にかゝっていて、南から北へと通った此町を隈なく照らして、しんとしている。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
で取りかゝりからもう熱がめる、きようが無くなる、しんから嫌氣いやけして了ツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
一 こりばすらに小金こがねのたる木に、水のせがくるぐしになみたち
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ここに圓野まとの比賣やさしみて「同兄弟はらからの中に、姿みにくきによりて、還さゆる事、隣里ちかきさとに聞えむは、いとやさしきこと」といひて、山代の國の相樂さがらかに到りし時に、樹の枝に取りさがりて、死なむとしき。
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)