“手懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てがか70.8%
てがかり14.6%
てがゝ6.3%
てが6.3%
てがけ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから白山から原町、林町のへんをぐるぐる廻って歩いたがやはり何らの手懸てがかりもない。その晩は疲労のため寝る事だけはよく寝た。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御存じの烈しいながれで、さおの立つ瀬はないですから、綱は二条ふたすじ染物そめものをしんしばりにしたように隙間すきまなく手懸てがかりが出来ている。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それでもおまへさゝづるにしきまもぶくろといふやうな證據しようこいのかえ、なに手懸てがゝりはりさうなものだねとおきやうふをして
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それが自分には言語成長の歴史を辿たどるべき、最初の手懸てがかりと信ぜられるからである。
うることに決着はなしたれども長八は一向手懸てがけざる事故何所いづれへ頼んで娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)