“無”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
45.5%
22.5%
15.0%
4.8%
なか2.1%
なく1.6%
ない1.3%
1.1%
なき0.8%
なけ0.8%
(他:17)4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“無”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸77.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一向いつかう變則へんそく名所めいしよいて、知識ちしき經驗けいけんかつたかれ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すなむる心地こゝちして、珍菜ちんさい佳肴かかうあぢはひく、やう/\に伴食しやうばんすれば
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
時に例の剽軽男へうきんをとこ、ニユーと首を延して声を低めつ「かゝあも矢ツ張り共産主義ツた様な一件ヂヤいかナ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
新「そんな野暮なことを云うな……ムーン破けてるひどい前掛だなア、愛敬のえ車夫だね……車夫さん幌は漏りゃアしないか」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
張飛は、理論家でない。また計画家でもない。しゃ二、実行力に燃える猪突邁進家ちょとつまいしんかなのである。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三にりつけようとしたが、佐分利五郎次さぶりごろうじにささえられ、じゃまなッ、とばかりはねとばす。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「首がうても、当節の役人は、袖の下で、何とでも成る。殺しておけば、津軽も、命には代えられんと思うから、檜山を返すであろう」
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
『まことに年ったせいか、意気地がうなったと申しながら、中座いたし、そこの部屋にやすんで居りまする』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それもこれも承知せぬではなかろうが若い人の癖とてあのおたつに心をうばわれ、しかも取残されたうらみはなく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かくてかの密室より、お藤を助けいだしつつ、かたのごとく老婆を縛りてまた雑具部屋へ引取りしを、知る者絶えてなかりけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たいなくとも玉味噌たまみその豆腐汁、心同志どし安らかに団坐まどいして食ううま
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
見あかぬ住居すまゐさりとて向島根岸の如き不自由はなく、娘がのぞみかなひ、かの殿の内君とならば向河岸に隱宅いんたくてゝとのぞむ
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
新聞を拾読ひろいよみしていたお政は眼鏡越しに娘を見遣みやッて、「欠びをして徒然つくねんとしていることはないやアね。本でも出して来てお復習さらいなさい」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
お前がやれ量炭も買えんだのッてしく言うから昨夜ゆうべ金公の家へって借りようとしてないってやがる。それから直ぐ初公のとこへ往ったのだ。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そこに球突塲たまつきばがあつたので聊のまゝ運動うんどうがてら二十てんといふところあたりからならひ出したのが
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
キャラコさんは、他人の生活に遠慮に立ちいるようなたしなみのない娘ではない。
キャラコさん:04 女の手 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
午後の日射は青田の稲のそよぎを生々と照して、あるなきかの初夏はつなつの風が心地よく窓に入る。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
其書ありといへども百味作字の一巻なきときは薬名考べからずといへり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
おれは当人じゃなければ取計いかねるとおっしゃるならば其男そのおとこに逢いましょ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一 松島の松にからまるちたの葉も、えんがなけれやぶろりふぐれる〻
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ただすと、源三はじゅつなさそうに、かつは憐愍あわれみ宥恕ゆるしとをうようなかおをしてかすか点頭うなずいた。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
主人ながら友達ともだち共思ふ仲よしのかうはいつた物の、言過て病にさわりはせぬかと今更冷汗色をかえての心配顏、嬉敷うれしいに附我身のかひなさ堪兼たえかねて夜着に顏差入て忍なき
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
狗子還有仏性也無[狗子くしにまた仏性ぶっしょう有りやいなや]の問答についても同様の事が言える。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
あえ霓裳げいしょうきょくを数えんやいな
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
来往無昼夜 来往らいおうすること昼夜ちゅうやなみするや
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日来ひごろ武に誇り、本所ほんじょなみする権門高家の武士共いつしか諸庭奉公人となり、或は軽軒香車の後に走り、或は青侍格勤の前にひざまずく。世の盛衰、時の転変、歎ずるに叶はぬ習とは知りながら、今の如くにして公家こうけ一統の天下ならば、諸国の地頭御家人は皆奴婢雑人ぞうにんの如くにてあるべし」
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
今朝の嵐は、嵐ではげによの。大堰オホヰ川の川の瀬の音ぢやげによなう。(閑吟集)
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
十三年ニ至ッテ孑遺ケツイケン
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何有なあにハア、俺みたいな惡黨女にや神樣も佛樣もくたばる時でえば用ア無えどもな。何だべえせえ。自分のとこでなかつたら具合が惡かんべえが? 然だらハア、俺ア酒え飮むのさ邪魔さねえば、何方どつちでも可いどら。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
その席上で何気なにげなくこの語呂の論理の話をしたら、同席の長谷川はせがわ君が大変面白がって、「そういえば、『北越雪譜』の中の雪中の虫のところに「金中かねのなかなお虫あり、雪中ゆきのなかなからんや」というのがありますね」という話をしてくれた。
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
おとなしの世に、たゞ笙の聲、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
曲「あ痛うごぜえやす、何う云う訳だって、全く覚えがねえんでごぜえやす、只慌てゝわっしが……」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その後は市内働きと事きめ就働しきたりしも、不拍子の時は不拍子々々々と或程度まで重なるものにて或時は主人破産せし為め働き金も大半ふいになり、或時は主人の店火災にかゝりし為め余の働口一時途切れ、加ふるに去月十日より風邪かぜの気味にて三週間ばかりぶらぶらし、かた/″\ろくな事これなく候。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
取られて取られて、とうとう、のう、御主人へ持ってく、一樽のお代をみなにしました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弘前フロサギ公園地こうゑんち觀櫻會くわんあうくわいだけヤエにお白粉しろいカマリコアポツポドするエンタ物でネエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
それでは、曙覧の潔い志の、になる機会ばかりが多かつたに違ひない。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)