“無明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むみょう72.7%
むみやう15.9%
むみよう4.5%
まよい2.3%
ばか2.3%
むめい2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真耳鼻舌身意けんにびぜつしんいも無く、色馨香味触法しきしょうこうみそくほうも無く、眼界げんかいも無く、乃至ないし、意識界も無く、無明むみょうも無く、また無明の尽くることもなく……」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
一たび愛慾の迷路めいろに入りて、七五無明むみやう七六業火ごふくわさかんなるより鬼と化したるも、ひとへに七七なほくたくましきさがのなす所なるぞかし。
る所は陰風常にめぐりて白日を見ず、行けども行けども無明むみよう長夜ちようや今に到るまで一千四百六十日、へども可懐なつかしき友のおもてを知らず、まじはれどもかつなさけみつより甘きを知らず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と『雑阿含経ぞうあごんぎょう』には書いておりますが、とにかく、無明まよいの心を解脱して、苦を滅し尽くした境地が、滅諦めったいすなわち涅槃です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
私たちの心の最奥には仏智見ぶっちけんと言って完全無欠の霊智があるのですが、その上を無明ばかな痴が遮ぎっているので、みすみす自分に持ち合せる霊智を働かせることが出来ないのです。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
夜と昼を集め無明むめいの闇に
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)