“むみょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
無明100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてじっと木蔭の中に沈みこんでいる武蔵の眸には、無明むみょうの道と、有明うみょうの道とが、みだれた頭のうちにも、かすかにわかっていた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊更うれいを含む工合ぐあい凄味すごみあるに総毛立そうけだちながらなおくそこら見廻みまわせば、床にかけられたる一軸たれあろうおまえの姿絵ゆえ少しねたくなって一念の無明むみょうきざす途端
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「机竜之助は、無明むみょうの中に生きているのだ——ところで、仏頂寺弥助と、丸山勇仙は、何のために生きているのだ」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)