“凄味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すごみ98.7%
スリル1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
振り袖を長くひらめかして、走って行く鈴江のようすというものは、美女であるだけに凄味すごみがあって、狂女を思わせるものがあった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
堂のうしろの笑い声が消えた次の一瞬——同じ場所からこう鋭い——何ともいえない凄味すごみをもった老婆のしゃがれ声がしたのであった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これこそは、相当、凄味スリルのある瞬間だった。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)