“凄婉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいえん63.6%
せいゑん27.3%
あわれ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにいたれば、もはやただわがむっつり右門の、名刀村正むらまさのごとき凄婉せいえんなる切れ味を待つばかりです。
女は熱いとも言はず、凄婉せいゑんな瞳を擧げて、世にもうらめしさうに、利助の顏を見上げました。
日に焼けたまずい顔の女では有りましたが、調子の女らしい、節の凄婉あわれな、凄婉なというよりは悲傷いたましい、それをすずしいかなしい声で歌いましたのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)