“凄気”のいろいろな読み方と例文
旧字:凄氣
読み方割合
せいき90.9%
すごさ4.5%
せいさ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
叫んで、さっと身をすさったが、三島が必死の刃は、圧する凄気せいきと共に、対馬守の肩先に襲いかかった。しかしその一刹那である。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
予はにし年の冬十二月、加賀国随一の幽寂ゆうじゃく界、黒壁くろかべという処にて、夜半一箇の婦人に出会いし時、実に名状すべからざる凄気すごさを感ぜしなり。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかしこれも秦明しんめいと闘ッて斬られ、第三、第四、と猪突ちょとつして出た者までことごとく打ち果たされてゆくのを見ると、高廉はその青粘土あおねんどのようなおもてにたちまち吹墨ふきずみのような凄気せいさを呼んで
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)